文春文庫<br> 貧者の核爆弾

文春文庫
貧者の核爆弾

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  • サイズ 文庫判/ページ数 637p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167311032
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

パキスタンからの核兵器入手の夢が潰えたと見たリビアのカダフィが着手した新兵器開発とは……。国産本格新作スパイ小説の白眉!

内容説明

パキスタンの変節を見てとって、核兵器入手の夢を断念したリビヤのカダフィは、「貧者の核爆弾」開発に着手した―。KGB、CIAをはじめ、各国の思惑が渦巻く中で、一人の日本人ビジネスマンが奇想天外な手を編み出した。…デビュー作にして直木賞受賞作「元首の謀叛」から十年、雄大な構想で描く力作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

goro@the_booby

60
ソ連が手に入れたある写真データを所持してしまったために狙われる印刷所職員が米国に亡命を希望する。米国職員になりすまし脱出を図るが登場した航空機が墜落してしまう。写真に写っていたのはリビアのある施設だった。ソ連、米国、リビアにパキスタンの関係を緻密に描き前半は日本人主人公が全然出て来ないが、まるで海外スパイものを読んでいるかのようで作者の力量に圧倒され80年代後半の時代背景もよくわかる。荒唐無稽な作戦遂行のために立ち上がる翔太達だけどよくこんな国際スパイものに絡ませて楽しませたもんだわ。感服しました。2022/01/15

東森久利斗

1
プッツン、糸が切れ、風の向くまま気の向くまま飛んで行く、活字の奔流に流されるまま身を任せる。ウラスジ内容への期待感も持続せず忍耐も尽きる。怒涛の637ページ、長い、重い、単調。リビアとパキスタン、イスラム国家間の対立、冷戦時代の国際情勢など、複雑で小難しい内容を、新聞の一面や国際面、歴史解説書としてではなく、その時歴史が動いた的な実在の人物、組織、事件として理解できるのはありがたい。サスペンスなアクション的展開、物語要素は10%。2023/09/16

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