出版社内容情報
自らを謎に包むことでカルト性を高めた芸術家の毒舌日録短縮版。70年代後半~80年代ニューヨーク通になれる350の注釈は必見!
内容説明
アンディは、世界のどこにいようと欠かさず毎日オフィスに電話し、前日の出来事を口述した。憧れの有名人とパーティで遭遇した興奮、名士や金持ちのつきないゴシップ、映画や他人の美術作品への歯に衣きせぬ感想…。ほとんど子供じみた好奇心と率直さで、周囲に興奮と恐怖をまき散らした話題の奇書新編集版!ポッピズムの真髄。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
踊る猫
28
固有名詞の奔流。もしくは情報の塊。中原昌也の日記にも似た、とにかく文字が頭を貫通していく心地良さ(フロー状態、というやつだろう)を感じた。あとになにも残らない読書体験……アンディ・ウォーホルはそんなに大した芸術家でも批評家でもないと思っているのだけれど、この日記を読めば実際にエゴに引きずられて生きているわけではなく、むしろ状況を冷静に分析している、別の角度から見れば周囲の刺激に翻弄されつつ生きている男なのだな、と思わされた。読んでタメになるような本では全くもってないのだけれど、単に苦行でもない食えない本だ2020/12/07
uchiyama
2
大昔に読んだ、有名人とパーティだらけの日記をだらだらと再読。ウォーホルが、前日の出来事を、「ミス・ダイアリー」=ハケットに「語った」記録。この前に読んだ3冊も、語られる恐怖の内実以上に、その伝播と変容に興味がありそうなとこが面白い人気作家の本、と、円城塔のあとがきの通り、何文学とも決め難い、セツ夫人の語りや日本語の種本の英語の翻案によるこれまた日本語訳、な八雲の本、と、そして、原文の呼吸を何より重視して、いじらしくてやや疲れる原作より面白く感じた松浦訳の一葉、と、「語り」への興味を喚起する本たち、でした。2025/09/15
Y
1
カポーティ、バスキア、ダイアナヴリーランド、ジョンレノンなど有名人がたくさん出てきて、ミーハーな私にはおもしろかった。2015/11/27
Hiroyu Nakajima
0
読了2016/02/26
haraguro
0
日曜の朝彼は死んだ、タクシー5ドル、とウォーホルの死をウォーホル風に
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