出版社内容情報
自閉症のわが子にふさわしい場所はどこか。さまざまな学校や施設をめぐりながら、親子の絆を確認してゆく、『わが子ノア』の続篇
内容説明
ノアは五歳になった。行動療法や大量ビタミン療法などを試みるが基本的な症状は変わらない。その間、一家はニューヨーク郊外のクロトンからロスアンジェルスへと引っ越し、さまざまな学校や施設を見て回るが、満足な結果は得られなかった。母親のフミは、障害を持つ子供たちのための、デイ・ケア・センターの開設に奔走する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
34
自閉症児をわが子に持つ父親の手記。70年代当時のアメリカのこの分野における研究実態や、世間の偏見、適切な教育機関がほとんど皆無であったことが伝わってきた。一番胸に堪えるのは、著者自身が理解不能の行動をとる息子を見て常に心が揺れ動いていることである。今ノアはどうなさっているのだろうか。2015/02/27
Manari
0
施設の事を一層考えるがまだ迷いながら一緒に暮らす両親。成長した兄カールの子ども目線で素直な思いも見どころ…。皆の残酷になったり愛があったりの本音が良い、あとがきによると、当時のアメリカでも女性著書なら(世間体のため)現実離れした、障害ある子との「素晴らしい日々」の内容となるようで、父親の手記のメリットがある。ノアは体は大きくなるが変わらず、力も強くなるし、いまだに部屋中排泄物だらけにする事もある…きつい…「可愛い」が減ってきているそんな時期が来た。”ああ、あの声、大西洋さえ泳ぎ渡れる気持ちがした”2025/09/13
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