文春文庫
ウィンター・ムーン〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 279p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167309596
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

カルト映画監督が犯人と目されるロスの街頭乱射事件。一方、殺された刑事の父親が管理するモンタナの山荘周辺で超常現象が相次ぐ

内容説明

“天使の街”ロサンジェルスの殺伐さに嫌気がさしたジャックは、縁あって家族ぐるみモンタナの農場に引っ越した。燦々たる陽光、針葉樹の匂い。が、怪異はその美しい風景のなかにひそんでいた。光る松の木立、脈動音、衝撃波、そして…。巨大な怪獣の胃袋にとりこまれるように、ジャックの家も、自然の“悪意”を逃れることは…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホレイシア

9
上巻でひどい目に遭った警察官一家は、田舎の牧場で暮らすことにするのだが、そこで待っていたのは「死」というものを理解できないエイリアンとの戦いだった。この大変さはよくわかる。日本人同士が日本語でやりとりしていても絶望的に真意が通じないことがままあるが、そのスケールの大きいのだと思えばいい。本書で気に入ったのは「人生というのはそもそも皮肉にできていて、たとえにっちもさっちもいかない状態に陥っている最中にも、何かしら笑える点があるものだ」という一節と、最後に打ち勝ったのが「想像力」だったということ。2009/06/17

Tetchy

6
クーンツがベストセラー作家として確立されているだけに、ストーリーが定型化しすぎていると痛感させられた。映画にすれば各々の登場人物の演じる俳優のイメージが固定化される思いもした。得体の知れない怪物の話は今までになく幻想的で想像力膨らむが、無敵度を強くしすぎたせいか、最後の対決は何ともしぼんだ内容になっている。ここがいつもながら作家としての脆弱さを露呈させているのだ。ベストセラー作家というのが必ずしも良い意味に採られない典型でしょう。しかし時々『ウォッチャーズ』みたいな傑作が生まれるから目が離せないんだよな~2009/07/22

goldius

3
精神攻撃のシーンが「ソラリス」への皮肉としか思えない2008/01/07

May

1
読了13作目、18冊目。1996/04/01

まる

1
シャイニングのオマージュなのかと思ったけど底が浅い。それがクーンツ。2013/03/30

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