出版社内容情報
「消えたピンチヒッター」「馬が野球をやらない理由」など、奇想天外な爆笑篇、笑いながら泣けてくる人情篇……アメリカならではの傑作野球小説を選りすぐって収録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gamemaker_K
5
日本とアメリカの野球の違いを云々する本は昔から大嫌いだったのだが、さすがにこういう本を読むと、アメリカの野球に対する懐の深さというか愛というか暖かな目線というか、でもそれらはしつこくなくさらっとしていて。とにかく日本との違いをちょっと感じるわけである。日本で野球のアンソロジーを作るともう少しウェットなものになるのかな?2014/10/24
チクタクマン
3
一番の白眉は「馬が野球をやらない理由」で、ユーモアのある作品かと思いきや、最後は哀愁すら感じさせる内容であった。馬にとっては、バッティングやサードゴロを捌く事よりも、走ることの方が性に合うのだろうか。「アンパイアの叛乱」と「新米審判」の、審判にスポットを当てた2編も面白かった。この本で得た知識としては、ドジャースの本拠地は、以前はロサンゼルスではなかったという事。2017/07/03
K
2
一話目の小人のピンチヒッターの話はどこかで聞いたことがる気もする。この時代のスタジアムの雰囲気ってどんな感じなんだろう。2020/07/12
Gen Kato
2
再読。『ザ・ルーキー』と『新米審判』が好き。以前も思ったけど、日本版も編んでほしいなあ。ぜったいに五味康佑の『一刀斎は背番号6』は入れて!2015/03/23
風鈴狂四郎
1
大変楽しいアンソロジー。閃くスパイクはスエード・リズバーグをモデルにした話。どの話も面白いのだけど、一番好きなのは「大いなる日」。どこが?と言われても困るんですが、小心な親父と一風変わった息子のブーカーの関係が微笑ましくて、野球小説の真骨頂だと思っていますけど、皆さんは如何ですか?2014/04/26