出版社内容情報
なぜ日本人は常識の落とし穴にはまってしまうのか?平成ニッポンの「常識」の危うさを衝く山本七平式・考えるヒントの集大成!
内容説明
「常識」的日本人からすれば、いかにも「非常識」な発想―しかし、そうした発想こそが事実をつきとめ、真実を明らかにすることができる。“指導力なき指導者の時代”をいちはやく予言した著者が、平成の日本人に遺した「脱・常識のすすめ」の決定版。次々に常識をひっくり辺す“山本七平式・世界の読み方”59篇。
目次
1 国際社会を読む
2 民主主義の運命
3 日本人の「神話」
4 「常識」の落とし穴
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
5
山本七平さんのコラムを集めた本で、題名と関係ない話題の方が多いです。人種的憎悪、韓国経済人のつぶやき、あるユニークな日本人論、こわい話が印象に残りました。2020/03/21
有無
2
日本の常識について話したというより、日本人の海外を見た感覚を是正するような本だ。今も通じる海外への憧れ、そんなものは矯正しちゃう。っていうほどじゃないけど、そこらへんが冷静です。2011/10/28
goldius
0
日本人の常識は世界の非常識!国際社会で陥穽に陥らないために読もう!!2008/09/13
横丁の隠居
0
1989年出版の本で、いまさら読み返してもと思ったのだが、これが2025年時点で振り返って読んでみると面白い。日本の凋落を的確に予言しているし、当時考えたこととその後の展開を知っているだけに興味はつきない。アメリカの二本半可通をやっつける話などは痛快だが、これもブーメランで、我々の西洋理解への批判にもなり得るだろうし、日本の新聞がいかにあてにならないかということにもなる。といって、SNSには虚偽があふれているのだが。2025/02/26
愛希穂
0
面白い部分、難しい部分とあったが、一番なるほど、と考えさせられたこと。 ローマがなぜ滅亡したのか。 それは奴隷経済にたよりきって——というよりそれ以外の発想がなくて——技術開発という発想が皆無だったという点である。 ローマが興隆期を迎える時、すなわち滅び行くカルタゴの劫火を見たスキビオ・アフリカヌスが、戦勝をローマに伝えるために走らせたのは伝令であった。その600年後に、いよいよ西ロー…(ブクレコからインポート、全文はコメントに掲載されています)2012/06/21