出版社内容情報
現天皇の教育係としても知られる父・小泉信三の思い出と手紙。旧き良き昭和の家庭の空気と、父娘の心あたたまる交流が綴られる
内容説明
「父からもらった手紙はたいてい情味のある滑稽な、親切なものばかりである。その中で、この手紙だけはいやであった」。仕舞い込まれていた1通の手紙から辿る、父・小泉信三の思い出。現天皇の教育係としても知られる故人が長女に見せた心遣い、昭和の家庭の爽やかな空気が、65通の手紙と共に綴られる。
目次
第1部 過ぎた日々(叱られ手紙;字のこと;私のロンドン;父のロンドン ほか)
第2部 父からの手紙(昭和二十年―三十四年;昭和三十六年;昭和三十七年;昭和三十八年;昭和三十九年―四十年)