内容説明
戦後半世紀を過ぎてなお、理不尽に奪われたままの土地、北方四島。現地に降り立った著者の目に映ったものは―。旧島民たちの悲痛な望郷の念、現ロシア住民たちの戸惑い。幾度も軌道に乗りながら土壇場で水泡に帰してきた領土返還交渉の歴史を振り返りながら、問題の本質を見つめ風化を防ぐ熱情にあふれたノンフィクション。
目次
第1章 北方領土に上陸
第2章 四島を追われた人々
第3章 九十歳記念の島の私有地訴訟
第4章 日本で最初に返還を唱えた男
第5章 「日ソ共同宣言」の愚
第6章 国連前で返還アピール
第7章 拿捕
第8章 ドラマ仕立ての如き変転
第9章 日ロの戦後は終わっていない
著者等紹介
上坂冬子[カミサカフユコ]
1930年、東京に生まれる。作家、評論家。昭和史・戦後史にまつわるノンフィクションが多い。1993年「硫黄島いまだ玉砕せず」などの言論活動により第41回菊池寛賞、第9回正論大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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