出版社内容情報
イラストレーター、グラフィックデザイナー、画家として、常に時代の感性をリードしてきた著者がその半生と創作の秘密を語る
内容説明
「不思議なことが重なり、偶然が偶然を呼び、思いもよらない事物や人が自然に集まって願望が達成してしまう。しかし願望が実現するまでのプロセスといったら、天国と地獄の間で往復運動が繰り返されるみたいで、スリルに満ちている」―明日は何が起こるかわからない、波乱が日常の横尾忠則的’60~’80年代満載。
目次
上京、日本デザインセンター入社
胎動の日々
表現の可能性を求めて
フリーランス宣言
憧れの三島由紀夫
ぼく自身のための広告
「横尾忠則」というメディア
ニューヨークの仲間たち
映画『新宿泥棒日記』に主演
ぼくの身辺に不思議なことが…〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばんだねいっぺい
24
汲めども尽きぬエピソードの数々。ただ者ではないと知っていたが、知れば知るほど思い知らされる。三島由紀夫との交流のそれは、何とも衝撃を受けた。これからもファンでいようと思った。2019/06/30
MO
4
横尾忠則の半生を書いた自伝。めちゃくちゃ面白い。高校生まで自身が養子だと知らず、将来は郵便配達員になるのが目標だった少年が好きな絵の才能で一流デザイナーになり、世界的な芸術家になっていく。おとぎ話のようであり、サクセスストーリーでしかないのだが、本人は力が抜けていて、がむしゃらと言う感じはしない。上京して田中一光と入った喫茶店で、紅茶とコーヒーどちらかときかれ、どっちでも良いです、と答えると田中にそれじゃ東京じゃやっていけないよ、と言われるほど。先輩の三島由紀夫には雑誌の絵が気に入らないと怒られる。その時2021/08/29
sabosashi
2
(1)20世紀後半のニホンの、いや世界の美術シーンにインパクトを与えた男の軌跡。このひとのことは多くのひとが漠然と知っているが美術史のなかでどう位置づけられるか、わたしを含めて了解していないひとが多い。商業デザインから始めたものの、ひとことで斬新な作品というとき、そこにどんな意味がこめられているのか、よく考えて味わってみたい。むしろニホンでより世界の美術シーンにいかにインパクトを与えたか。同時に20世紀後半の鮮やかな(つまり前衛的な)文化史のエッセンスが抽出される。アートの可能性とはこれほどまで広範なのか2013/11/07
rinrin
0
【BOOK(2015)-054】!!!!!!2015/03/24
lovejoy
0
★★2020/02/16