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文春文庫
きものがたり

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  • サイズ 文庫判/ページ数 274p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167287085
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

幼い頃から着物になじんできた著者が箪笥の中身を大公開。苦労多かった母親が残した泥大島、直木賞授賞式に着た山茶花の訪問着など着物にまつわる思い出と歴史を綴ったエッセイは、著者が歩んできた人生をも物語っている。一月から順に並べられた着物のカラー写真は着物歳時記。和装の参考書にも適している。

目次

一月 礼装
二月 羽織
三月 訪問着
四月 桜のきもの
五月 大島
六月 縞のきもの
七月 薄物
八月 帯
九月 刺繍のきもの
十月 絣のきもの
十一月 色無地
十二月 絞り

著者等紹介

宮尾登美子[ミヤオトミコ]
大正15(1926)年、高知市に生れる。昭和37年「連」で婦人公論女流新人賞を受賞。さらに48年「櫂」で太宰治賞を、52年「寒椿」で女流文学賞を、54年「一絃の琴」で直木賞を、58年「序の舞」で吉川英治文学賞をそれぞれ受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

14
宮尾登美子氏の着物の写真と、着物にまつわる思い出のエッセイ。洗い抜かれてガーゼのようにくたくたになった母親の大島や、戦後大陸から引き揚げてきた時、麻袋を体に巻いた乞食さながらの姿だったこと、姑が下着一枚持たない宮尾氏を見て物置から古い機織り機を出して絣を織ってくれた事などの思い出。豪華な着物の写真は楽しいが、これを欲しいかと言ったら欲しくない。着物は着た方が楽しいから、タンスの中に眠らせたままは嫌なのである。2015/08/27

ひつじ

7
宮尾さんの箪笥の中身。肥やしになってる着物が多いそうでもったいないの一言に尽きる。私では着ていけそうなところがない位素敵な着物の写真が一杯で目の保養でした。あとがきの和子さんと君竜さんの話が一番印象的。2015/11/15

ポメ子

3
季節に合わせての着物に関するエッセイ。着物の知識は、全くないので、なかなか難しい所もあったが、学べた所も多々あった。写真が沢山、載っているので、着物の美しさが感じられた。2018/12/17

salty orange

2
宮尾さんのリッチな着物ライフが覗ける。、 着物を薄く染めて、着古していくほど濃く染めるとか、 昔の着物の様子も読めたり一瞬若く見える紬の格子をさらりと着こなしてらっしゃる様はさすがの一言。 お母様のお話は「櫂」と同じで鼻辺りがツーンとした。2012/01/01

杉のんきー

2
宮尾さんのたんすの中のお着物大公開!幼少時の頃のエッセイが読み応えがあった。戦争末期の結婚式は、新郎は国民服、新婦はもんぺだったという所で泣いてしまった。かわいそうすぎて…。宇野千代さんが桜の着物を「桜が大好きだから」と1年中着ていたという話に感動。更に、宇野千代さんは米寿のお祝いにこれまた桜の大振袖を着たって、素敵すぎる。宮尾さんが自分の着物を紹介する時「これは○○さんに頂いたけど、色が気に入ってないのでたんすのこやし」とか堂々と書いちゃってるのがウケた。素敵な着物がいっぱいあった!2011/11/26

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