文春文庫<br> ことばの博物館

文春文庫
ことばの博物館

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  • サイズ 文庫判/ページ数 234p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784167278106
  • NDC分類 804
  • Cコード C0195

出版社内容情報

何気なく使っている言葉にも、思いがけない語源がある。語源の真説、眉唾ものの虚説を取りまぜ、ユーモアたっぷりに語る好読み物

内容説明

ふだん、何の気なしに使っている言葉にも、思いもかけない語源がある。もっとも、中には眉唾もののこじつけもあるから、要注意ではあるのだが。ショートショートの名手が古今東西のうんちくを傾けながら、語源の真説虚説のあれこれを、ユーモアたっぷりに語る好読み物。

目次

1章 カンガルーは嘘つき
2章 のぞき屋トムの刑罰
3章 妖姫ポンパドゥール
4章 男は恋で死なない
5章 国士無双は豪傑だ
6章 正直者は馬鹿を見ない

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

57
【再読】海外も含めた古今東西の「ことば」に対し、著者お得意のうんちくと、別視点からの解釈が披露されて楽しい。新聞社の入社試験で「ペンは剣より強い」を題に小論文が出題され、誰も「ペンは剣より弱い」と解答しなかったというエピソードが紹介されている。「ことば」に潜む真の意味を感じるには、斜めの視点が必要なのだと思った。特に外国の名言を翻訳した「ことば」は、日本人独特のバイアスがかかっているかも知れない。2023/08/30

KAZOO

36
ご自分の本があまりコマーシャルベースに乗らないときに書かれていた本だと思います。やはり国会図書館に勤めておられたという経歴がもろに表れている気がします。一つの言葉に対しての薀蓄が増える気がしています。時たまぱらぱらとページをめくるのもいいという気がしました。2015/02/23

MIKETOM

9
様々な言葉というか、格言や慣用句のようなものに関する蘊蓄本。目次には、カンガルー、馬鹿、雪隠、金の玉、帝王切開、夜間飛行といった単語が並ぶ。『七両二分』って項目の出だしにはこう書いてある。【よその奥さんにちょっかいを出し、その決定的瞬間にご亭主に見つかってしまう。そこで間男が『すみません』と言って差し出す示談金の相場が江戸時代には"七両二分”だった。江戸の川柳には『据えられて七両二分の膳を食い』という句もある】そして七両二分が現代に換算するといくらかなんて方向に話しが進む。とまあ、こんな感じの本です。2017/12/28

takaC

8
ことば系の蘊蓄は阿刀田さん強い。1992/09/15

cithara

7
もう30年以上前の作品。これだけ時間がたっても阿刀田氏の文章は今もほとんど変わっていないようにみえるのがすごい。面白く読んだのだが下ネタを書いたあと冗談でまぎらわすようなシメがどうにもこそばゆい。氏の含羞なのだと思うけど… 男性が読むような雑誌で連載していたエッセイをまとめたものかと思ったがそうではないらしい。「人間万事塞翁が馬」の意味がわかって良かった。ずっと気になっていたのだがついつい調べずにきてしまった。中国の故事の由来が多かったせいか麻雀のウンチクも開陳されていた。麻雀用語は私にはまるで外国語。2014/07/22

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