文春文庫<br> おなら考

文春文庫
おなら考

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  • サイズ 文庫判/ページ数 266p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167276034
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

屁が元で死んだ人もいる!古今東西の膨大な文献を集め、愛情をもって綴る"おならの博物誌"。大正期の奇書「屁」の著者に迫る増補版

内容説明

おなら―この人間的なる気体の前には、文豪も将軍も無名人もひとしく微笑ましい奇談を残す。川柳・都々逸は数多く、西鶴・平賀源内・坂口安吾・金子光晴らも作品に取り上げてきた。本書は、「愛好家」歴三十年の著者が古今東西の膨大な文献を渉猟し、斯界の“名人”たちを追い、愛情をもって綴ったおならの博物誌である。

目次

第1章 体の中を風が吹く
第2章 おならは神仏とともにある
第3章 これぞ、トラブル・メーカー
第4章 人生を変えたこの一発
第5章 “屁芸”の頂点をきわめる
第6章 現代に生きるヘモリスト
第7章 おならを彩ったこの人物群
第8章 「生物みな兄弟」の連帯感
第9章 屁のような話あ・ら・かると
第10章 ミニコミの究極にあるもの
調査レポート 奇書『屁』幻の著者を確定する

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

田氏

7
神話にも至る古今東西の屁にまつわる奇談珍談を渉猟し編纂する曠古の大業を成したこの書物に、常人の三倍の屁をひり"黄色い彗星"の名を恣にする私がブックオフ108円コーナーにて会遇するなり屁眼より嘆息したのは必然であった。古来より人のみならず生きとし生けるものの躰内を吹き抜けてきたこの下風、その異称を転失気とし、時に憎まれ時に愛され、人の心を命運をも掌握してきた。我はここに宣言する。地上に遍満する屁ゲモニーから屁風黄濤の気概を以って人の子らを開放し、天下泰屁の世を築かんことを。なおこの文には屁ほどの意味もない。2017/01/26

adelita

3
タイトル弛めですが、中身はかなりしっかりした本。著者は1930年生まれの元新聞社のノンフィクションライターなのでさもありなん、という感じ。何でその調査能力をこの分野に向けたのかしら、と思わないでもないですが、まあ結局好きなんですよね、こういう話。爆発事故とか、おならを取り上げた奇書の作者の追跡調査、おならにまつわる川柳、音楽におけるおならなどなどいろんな観点があって面白かったです。おならの見せ物で一儲けした人の話は、最近読んでる『日本猟奇史』にも出てきましたね。見てみたいようなそうでもないような。2013/06/09

TSUBASA

3
古今東西おならに関する話を集め、おならを様々に解釈して行った本。狂歌や川柳をあまた引用しておなら一つにも様々な物語が潜んでいるものだと感心する。正直、引用があまりに多くて話が転々と変わるので結構読みづらかった。おなら「考」ならもっと考察が念入りになされても良かったような。しかしおなら話となるとどんな話でも下らなく見えるwガス抜き、もとい息抜きに読んでみるのも面白い。2009/11/24

mimm

2
古今東西の膨大な文献をもとに、おならに関して綴った1冊。突き詰めていけば奥の深い…のだけど、読みながらなぜか幻の臭いと音がしてきたような。大正に発行された「屁」という本も、興味深い…かも。2017/08/25

あにこ

1
クスッとくる話が多く、電車内でもついニヤけてしまう。しかし、まさか屁の話で笑うておるとは誰も思うまい。そこには不思議な背徳の快楽がある。言及されるのは日本の話がほとんどで、海外の屁談をもっと知りたければ他書をあたるしかないようだ。仙厓和尚の自画自賛、トートバッグにプリントしたい。2019/03/03

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