出版社内容情報
第一次大戦を背景に武器製造王にのしあがる私生児の波瀾万丈の生涯を軸に、ヒトラーもチャップリンも登場する現代史の大パノラマ
内容説明
裏切られ、愛に破れた日から復讐に燃える〈ヴェールのレディ〉ことダイアナは、初恋の相手ニックをゲシュタポに売り渡そうとする。革命、戦争、共産主義、ファシズム、狂気と暴力が跋扈し、権謀術数に明けくれるヨーロッパ、アメリカ両大陸を股にかけ、〈死の大商人〉と蔑まれながらも絶大な権力を握った男の、最後の決断とは？
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroshi Takeshita
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所詮、人にとって愛憎が占める割合は途轍もなく大きい。生き死にそのものすら些事にしてしまうくらいに。しかしながら、愛憎どちらの相手とも、死によって避け難く分かたれるのである。理想を求めると、マシューカスバート的人生こそが、最高と言えるのかも知れない。2016/10/03
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