文春文庫<br> 血のついたエッグ・コージィ

文春文庫
血のついたエッグ・コージィ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 475p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784167275860
  • NDC分類 933

出版社内容情報

英国貴族の田舎屋敷でのパーティの一夜、謎の殺人が起こる。招待客の全員に嫌疑がかかるという秀抜なアイデアによる本格推理傑作

内容説明

時は1930年、伯爵家の田舎屋敷の週末パーティに集った11人の客はガン・マニアのテキサスの富豪、某大公国の特使、英海軍少佐らのきらびやかな顔ぶれ。雷雨の夜、そこで殺人が起きる。互いに素姓の知れぬ客たちにはアリバイがなく、全員が犯人くさい…。トリックの冴え、道具立ての妙、推理小説黄金期作品の興趣満点の傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

本木英朗

24
ジェイムズ・アンダースンの4作目の長編。自分は1回目は2000年、2回目が2008年でこれが3回目か。まあ、とにかく本格の興趣に溢れている。これは本当に素晴らしい。11人の中から誰が倒れ、誰が犯人だったのかも含めて、大傑作だわ。作者は日本では文春文庫や東京創元推理文庫で名作があるが、それらはみんな1990年前後に書かれている。ところが2005年だったか、扶桑社から新たにこの続きを出したりもした。というわけで近々、そっちも読もう。いやあ、面白かったわ。2019/02/18

本木英朗

19
時は1930年、ヨーロッパではヒトラー率いるナチス・ドイツの進出が激しさを増していた頃、イギリスの片田舎、バーフォード伯爵の荘園屋敷オールダリー荘に11人の客が集まります。伯爵の弟で閣外相のソーンダーズ卿、テキサスの石油王ハイアラム・ピーボディ、ナチスの侵略に晒されている某大公国の特使などなど。中には、この屋敷で秘密裏に行われる会談の内容を探るべく侵入した国際的密偵の姿さえもが。そしてとうとう雷雨の夜のさなか、邸内で殺人が発生し……。

本木英朗

15
英国の現代本格ミステリ作家のひとりである、ジェームズ・アンダースンの長編のひとつである。俺は今までに3回読んでいて、今回で4回目だ。時は1930年、伯爵家の田舎屋敷の週末パーティに集った11人の客は、ガン・マニアのテキサスの富豪、某大公国の特使、英海軍少佐らのきらびやかな顔ぶれ。雷夜の夜、そこで殺人が起きる。互いに素性の知れぬ客たちにはアリバイがなく、全員が犯人くさい……という話である。真犯人も真相も、まったく分からなかったけれど、それでもいいや。 さすがはウィルキンズ警部、そして作者であります。(→)2023/04/17

紅はこべ

12
作者は『ジェシカおばさんの事件簿』のノベライズを手がけている人というイメージしかなかったので、こんな正統派のミステリを書いているとはと驚いた。まあ、考えてみれば、ジェシカおばさんも正統派ミステリだものね。とても好みだった。やっぱり英国の田舎の屋敷を舞台にしたミステリっていいなあ。2008/01/09

cozicozy

5
進めていただいた1冊。アガサ・クリスティーのミステリーに目覚めてから、クリスティー作品ばかり読んでいます。作家さんにより物語の展開は、異なります。前半は、登場人物の人物描写が描かれます。それぞれ訳ありな感じ。後半に舞台が荘園屋敷になってからの物語のテンポが早くなります。暗やみでないと成立しない出来事。人間、本当の気持ちは、他の人間には計り知れないと感じました。殺人事件ですが、最後に老執事のメリーウェザーが、心を和ませてくれました。面白く読みました。2011/09/12

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