出版社内容情報
シカゴで、ボストンで、ラスヴェガスで、少女が、神父が、作家が、得体の知れぬ恐怖に襲われる。彼らは共通のある物を見てしまったのだ
内容説明
呼んでいるのは神か、悪魔か、それとも未知の何かか?引き寄せられるように、彼らはトランキリティ・モーテルへと向かう。一年半前の7月6日金曜日、そこに泊まった彼らは何を目撃し、どんな体験をしたのか?そして何者が彼らの心をいじったのか?たび重なる変事の答えを探し求める彼らのキー・ワードは「真紅の月」だ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
10
冒頭はサイコ・サスペンス、続いて軍事スリラーに、そして最後はSFと、かなり贅沢な作品であるのは間違いなく、当時としてはクーンツの集大成的作品だったのかもしれない。しかし、最後がいやにメルヘンチックな締め括り方をしていたのと、やはりどうにも無駄に長いという感が拭えず、総合的には平均的な佳作だと結論に至った。面白くないわけではないんだけどねぇ…。2009/07/15
Ribes triste
8
下巻にきて次々と判明する事実。ハリウッド映画の娯楽要素を一気に突っ込んできました(ゾンビは出てきませんが)。長かったですが、ハッピーエンドだからまあいいか。2017/01/10
ホレイシア
6
でも一応読み通したぞ。2008/12/27
macchacappuccin
5
高校以来、アラフォーの今再読し終えた。いや〜…ここしばらくで1番の大ヒット。最初から最後まで、終始ドキドキワクワクハラハラしっぱなしの至福の読書体験。夢中で頁を繰るたびに、少しずつ明らかになっていく謎。現代SFの大傑作だと思う。勢いやノリに頼らず、登場人物や登場するハイテク機器など、緻密に丁寧に、さらには読者に優しくわかりやすく描かれているから難しい設定でも全然置いてきぼりにならず。ジャックカッコ良すぎだろって高校の頃友達と話したのが懐かしい。今読むと女医の卵ジンジャーも相当カッコいい。全員キャラが良い。2024/06/06
ベック
3
でも、真相はまったくのおちゃらけで、読んでるこっちはなんだか付き合いはじめた彼女が服脱がせてみたら、ニューハーフだったっていう驚きと消沈を同時に味わうことになるんだけど。