出版社内容情報
村人のペットが次々と殺される。取材旅行中の女流推理作家の飼い猫もいなくなって、電話ボックスに駆けこむと、女性の死体が……
内容説明
ポリー・プレイド、といえば『「鎮痛磁気ネックレス」亭―』でおなじみの女誘推理作家。取材で訪れた小村アッシュダウン・ディーンで村人のペットが次々と殺されるという忌わしい噂を耳にしたとたん,愛猫が行方不明、大慌てで電話ボックスに駆けこむと、そこには老女の死体があった。―かくして、警視ジュリーの登場となる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しましまこ
24
ギャー!なんなん何なのこのラスト!明るく楽しいコージーミステリの見本な前半。ハニー爆弾的な新キャラ登場に、ミセスワッサーマンのにっこりとまさかのウィンク!再登場のホリーとメルローズのやり取りは何だか夫婦漫才。ジュリー警視はにっこりの乱発で老若男女をたらしまくり、ウィギンズまで声をたてて笑ってる…なのに救いのない悲惨なラスト!マーサさん、どこ目指してんの?バランス悪すぎムカつくわ~!2017/11/15
造理
4
★★☆☆☆ 電話ボックスで死んでいた老女を筆頭に起こる連続殺人と動物虐待を絡め、ある動物好きの少女を中心に話が進んでいきます。全体の雰囲気が暗いのと結末の救いのなさも含め自分にはちょっと合わなかった感じです。謎解き要素がもう少しあれば・・2016/11/02
Kitinotomodati
1
えー、こんなラスト。導入部の連続ペット殺害事件の辺り、コージー感がいいなあと読んでたのに。2019/02/18
river125
0
グライムズの本には、文学にまつわる言及が多く見られる。有名な作家の名前や、作品からの引用など(特にジュリーはギリシャ神話を持ち出すことが多いので、こっちはチンプンカンプンだ)。この第7作(原題はThe Deer Leap)も、ミステリー作家ポリー・プレイドが、新作のインスピレーションを得ようと、カンタベリー(チョーサー)やライ(ジェイムズ)、チョートン(オースティン)といった古典作家ゆかりの地を巡る途中で事件に巻き込まれるという設定。 かしこい子供と動物の登場も、本シリーズの特徴の一つ。中でも、本作……
rbyawa
0
b001、多分このシリーズにこの終わり方を望んでいた人はいなかっただろうけれども、ただ、納得いかないかというとそんなこともないんだよなぁ、全てがぼやけた女流作家のポリーがいて、いつものように向こうっ気の強い女の子が出てきて、過去がジュリー警視の手で少しずつ明かされて、けれど結末は物のついでのような惨劇と、いつものメルローズ氏のお茶目な仕込み杖の「正しい」使い道と、なんの説明もない死の描写だけで、多分悲劇調だったら文句も言えたんだろうけれども。なんのための死かと考えて、意味のない死なんだろうなと思った。2011/01/18