出版社内容情報
SF界の大御所ディックの短篇をもとに、製作費90億円の超大作映画ついに成る。悪夢に現われる記憶をたぐって火星に飛ぶ男の冒険
内容説明
時は2084年、美しい妻と暮しながら火星への夢を絶ちがたいダン・クウェイドは、思いあまってリコール社を訪れる。擬似記憶を植えつけ、居ながらにして旅の気分と思い出を与えてくれる流行の商売だが、そこで思わぬ事態が…。“偽の現実”がテーマのP・K・ディックの名作短篇をもとに成った映画の、人気SF作家による長篇化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
背番号10@せばてん。
26
1991年1月1日読了。表紙のシュワちゃんが若し…。あらすじは忘却の彼方。1991/01/01
佐島楓
10
映画は未見。いかにもハリウッド! という風なアクションシーン、全編にわたる謎。でも、DVDをレンタルしたくなったかといったら微妙です。2012/07/08
色々甚平
9
映画と比べてシーンの追加・変更も含め、なぜ主人公が火星に憧れたのか。夫婦感のどこに不満があったのかがしっかり描写されているため理解度は確実に高くなる。トータル・リコールは見終える度に主人公のその後が不幸になる道以外見えないのがものすごい恐ろしい。ストーリーは大団円で終わってカタルシスがあるのだが、それを終えた後の恐ろしさがこれだけ出ると終わるな!終わっちゃいけない!という強い気持ちが沸いてしまう。夢を見るなと言うけれど夢でも理想でも見てないとやってられない当たり前の肯定。しかし…という所が面白い。2016/11/27
しいら
2
ディック作品はコレクションしてるけど、コレは厳密にはディックものじゃないもんね…というわけで手放すことに。映画は見ていない。2014/08/27
Porco
1
短編小説の映画化されたものを長編小説化したものという非常にややこしい本。ミュータント売春婦に高騰化した空気に極めつけに超高度文明社会を持つ異星人と太陽系を舞台にしたスペースSFの王道をいっており、映画ではあまり描かれなかったダグの心中が精密に書かれていて映画とはまた違ったトータルリコールが楽しめた。でも、やっぱりディック作品として読むと残念感が漂うので、ピアズの作品として読むべきだと思う2014/09/26
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