文春文庫<br> 「禍いの荷を負う男」亭の殺人

文春文庫
「禍いの荷を負う男」亭の殺人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 375p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167275297
  • NDC分類 933

出版社内容情報

イギリス小村のパブが舞台の奇怪な連続殺人事件。ロンドン警視庁派遣のジュリー警部が地元の有閑貴族やお節介やきの老婦人とからみつつ解決する、興趣満点の佳品

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きりぱい

10
クリスマスを迎える頃のイギリスの田舎、パブが奇怪な殺人の現場に。主役のジュリー警部が好感のもてるキャラで、ひ弱な部下ウィギンズ刑事とのコンビがいいのだけれど、最初はこっちが主役かと思った探偵役の元貴族メルローズがかなり魅力的で、こちらとのコンビもいい。それを引っかき回すでしゃばりおばさんがメルローズの叔母レディ・アガサ。英国の雰囲気を楽しめるミステリーの作者は意外にもアメリカ人で、クリスティなど英国ミステリを読みふけった英国熱の結果がこの作品となったそう。気になるシリーズ。2012/09/01

キキベル

9
「パブ」シリーズ一作目。久々に海外の本なので、なかなか進まなかったけど、いつのまにか読み終わってしまいました。ジュリー警部にメルローズ、と魅力的な人がいっぱい。コージーミステリなので殺人が沢山起きても、その様が酷くても、残酷さを感じないで読めていけます。ウィットの効いた会話だとか本格的推理も楽しめました。続きも読みます。2022/04/19

rbyawa

3
a133、一言で言うとイギリス・マニアのアメリカ人女流作家さんによるイギリスを舞台にしたミステリ、というところでなんとなくある程度のところまでは想像が出来そうな気もしないでもないが、テンポが悪いとも言わないが一部わかりにくい(翻訳のせいかな?)、人物も全員が印象に残ったわけでもない、が、やっぱり一部はなかなかだった。まあよく考えれば爵位を返上した魅力的な緑の目の青年は話に特に必要がないがw 異様怪奇な話の結末としてはまあまあ、トータルで続き物というところを前面に押し出しすぎているところは不満かなぁ。まあ。2010/10/13

madhatter

3
『五つの鐘』を先に読んだので、取り敢えず第一作から読んでみることにした。トリックやロジックに特に目新しい点はない。過去の殺人のトリックは、従来の短編推理小説に似たものがあるし、死体を目立つように放置した理由などは取って付けたようで、少々乱暴に過ぎるような気がする。だが、コージー・ミステリーとしては大変魅力的な作品である。登場人物や舞台設定は、イギリスオタクのアメリカ人が書いたということもあり、ややあざとい気はするが、それもご愛嬌。個人的にはジュリーより、メルローズとウィギンズが好き。2010/09/22

ヨッシー

3
グライムズの第一作目。メルローズとジュリーがやっぱりいいですよね。グライムズの作品はキャラクター一人ひとりが非常に生き生きしていて、読んでいて楽しくなります。2008/12/28

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