出版社内容情報
ロス警察殺人課のコワルスキー刑事、彼への復讐を誓う異常な心理で結ばれた兄弟、大都会に生きる孤独な男たちの人生が、情念の糸に引かれてある日一点に交差する
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
6
          
            推理小説の犯罪心理や動機描写は好きだが、女性作家は心理に深入りするような気味があって積極的には読まない。しかし本サイトのコメントにつられて手にとった。性格や出自の異なる二人の警官コンビの関係の変化など、なるほど男性作家と区別のつかないタッチではある。訳が上手いのかもしれない。ホモの異常人格者による連続殺人がテーマ。ただしなんとなく手順を急ぐようなストーリー展開で構成にメリハリがない。訳者のコメントにもそれを窺わせるようなところがある。主人公の子供の失踪事件が挿入されるが、効果的には使われていない。2020/03/04
          
        おくちゃん
6
          
            テリー・ホワイトの2作目。作者は女性らしい。それにもビックリ。知らずに読んだら絶対作者は男性だと思ってしまう。3作目も読むと思う。2020/02/23
          
        はなはな
4
          
            バツイチのコワルスキーと資産家イケメンのブルーのふたりの刑事が捜査する連続殺人。事件や捜査活動よりも犯人たちと刑事たちそれぞれが抱える問題やトラウマが印象的です。うーん30年前の作品とは。テリーホワイト全作品復刊してくださいー。手に入らないので図書館で借りましたが、復刊したら買います!2015/11/03
          
        樹。
1
          
            『真夜中の相棒』が面白かったので、一年経っちゃいましたが他の作品に手を出し始めたら面白くて止められなくなっちゃったパターン。 コワルスキーとブルーが相棒になっていく様と、ヒッチコック兄弟が次第に分離してゆくのが点対称みたい。 コワルスキーの息子の失踪がどう事件に絡む?とかブルーのヴェトナムのトラウマとか余地を残し乍らも、短いエピソードで哀しい兄弟をしっかり描いたりもしてて、やっぱりこの作家只者ではないですね…。 翻訳モノ、苦手なのにするする読める…!不思議…!2017/02/25
          
        紅茶あめ
1
          
            昔読んだはずだが、まったく覚えていなかった。新鮮な気分で読めたので、まあ、いっか。バディもの。主人公が上司によって組まされた、パートナーの敬語は某ヒーローアニメのハンサムを思い出した。金持ちでブロンドだし。父親への葛藤は、父親が死んでからも彼の内面に暗い影を落としている。自分の名前:ブルーの由来がアレじゃあ、過去に精神科医にかかるのも無理はない。原題の『Bleeding Hearts』、この原題に一番沿っているのは追われる兄弟の弟の方、ジョディ。『トミーにすがりついたのはトミーがそこにいたからだった。』2012/05/29
          
        


 
               
               
              


