出版社内容情報
死者との仲良し時間という貴重な体験を分かちあい、その「幸せ感」「至福感」の波動が、波紋のように広がってゆくことを願った1冊。
内容説明
死者は、この世に生きる生者との和解を望み、愛を送っている。未来への不安や過去に捉われることなく「いま、ここで自分と他の人を大切にし、明るく幸せに生きること」を応援している。ベストセラー『死にゆく者からの言葉』の読後に不思議な経験をし、人生が大きく変わった人々の体験談から、死者と生者の絆を伝える感動の書。
目次
母タツより達治へ
けんちゃんからの贈り物
おじいさんと波動
自殺した母
現れた息子
死の床に現れた二人
伊勢湾台風で流された姉
紅葉に輝く図書館の庭で―里子に出された男性
自転車と孫
砂の恐怖に取りつかれた少女
実業家とその母親
あらゆる残滓を洗って輝く人生
こころの灯火
海を越えた出会い
心の絆
暖流と寒流のぶつかるところ
著者等紹介
鈴木秀子[スズキヒデコ]
東京大学人文科学研究科博士課程修了。文学博士。フランス、イタリアに留学。ハワイ大学、スタンフォード大学で教鞭をとる。聖心女子大学教授を経て、国際コミュニオン学会名誉会長。聖心女子大学キリスト教文化研究所研究員・聖心会会員。日本におけるエニアグラムの第一人者。セラピスト。全国および海外からの招聘、要望に応えて、「人生の意味」を聴衆とともに考える講演会、ワークショップで、さまざまな指導に当たっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tadashi Tanohata
21
ベストセラー「死にゆく者からの言葉」を直ぐ買いました。その続編的な一冊です。「・・・言葉」が待ち遠しい。なんだろうかこの感覚は。不思議な読後感は。とにかく内容には触れずに読んでいただきたい。もちろん「・・・言葉」から。北海道の町の本屋さんでの10年越しのベストセラーです。 2016/01/11
銀の鈴
17
「死にゆく者からの言葉」を読んだ人に起こった様々な人の奇跡の回心についてを前半、韓国と日本の歴史と人間を後半、あとがきで東日本大震災への祈り。自殺した母親との出会いは、自殺後も人は光の中に神の手により導かれるのだと知った。遠藤周作やハンセン病が出てくる。キリスト教との縁がこの頃、深いようだ。神谷美恵子の重厚で慎しみ深い内容の後に読んだためなのか、荒廃した私の心には物足りなく感じた。病気で、誰も自分が生きていることを特段必要としていなくても、生きていていいのか、まだ、答えが出ない。2017/08/05
冨樫くんとノス
3
宗教色が強い。この手の、「体験談」ってものを読んだだけでは共感も納得もできないし、こんな風なことが起こり、人が救われるとも思えない。もうちょっと普通の体験談で死について納得させてほしい。2013/06/17
星菫
3
地獄はないのだろうか。無いといいな。感動はした。しかし、自分自身が奇跡に遭うのと、体験談を読むと言う行為とでは、雲泥の差がある。前作を読んだだけで人生観が変わったという体験も載っているが、それも一種の奇跡なのだろう。2013/05/28
みか
2
今の状況、データだのエビデンスだの、そういう事を中心に考える事が多かったので、愛に生きるとか個人のエピソードやそこから得た気付きとか、全ては愛で繋がっているとか、そっち側の話に浸りたくて読んだ。宗教というと嫌う人もあると思うけれど、『善悪様々あるけれど実は愛で全部繋がっている』という考え方を私は信じているのだと確認した。全ては必要で無駄はない。そう信じている。それを胸に今を生きよう。元に愛があるからデータやエビデンスがよめるのだから。2021/09/02




