出版社内容情報
カラヤンにルービンシュタイン、武満徹に中村紘子…タクトならぬペンで音楽家達が躍り出す。世界の巨匠も著者の手にかかれば愉快なオジサン。楽しい楽しい人物録
内容説明
世界の音楽家たちの横顔をつづる愉快な人物エッセイ。登場するはルービンシュタイン,カラヤン,バーンスタイン,アルゲリッチ,リヒテル,武満徹,黛敏郎,中村紘子,渡辺暁雄,山本直純ほか。
感想・レビュー
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薫風堂
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カラヤン、バーンスタイン、武満徹といった有名音楽家から楽団の裏方さんまで。指揮者である岩城氏の、あいかわらず軽快なリズムの文章のなかに、愛すべき人々の素顔がある。別に音楽に関心がなくても構わない。音楽家が主人公の短編小説みたく、それだけで十分に楽しめる。専門性の高い世界の人々の、その生き方も垣間みれる。どの話も味わい深いけど、とりわけ岩城氏が特別な存在というルービンシュタインの話が気に入った。物事をなんでも楽しそうに話そうとするマエストロ。顔も知らず、演奏も知らないアナタですが、なんだか好きになりました。2011/05/31