内容説明
女帝問題の解決法、男より女が甘いもの好きな理由、腰のくびれがセクシーなわけ、ナマズの地震予知の真偽、犬と飼い主はどっちがどっちに似ているのか…。世間を騒がす大問題から、幼い頃から抱き続けたあの疑問まで。地上に生きるものたちすべての真実を、今回もご存じ動物行動学で解き明かす。
目次
第1章 モテるために繰り広げられる、かくも果てしなき努力
第2章 努力の成果というわけで、いざ具体的に繁殖活動を
第3章 繁殖活動に励んだおかげで、遺伝子は連綿とつながり続ける
第4章 つながり続けて進化した、生き物たちの超絶能力
第5章 超絶能力のようなそうでもないような、何となく気になる説
第6章 気になってしょうがない、生き物すべての不思議
著者等紹介
竹内久美子[タケウチクミコ]
1956年生まれ。京都大学理学部卒業後、同大学院に進み、博士課程を経て著述業に。専攻は動物行動学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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金吾
22
読者から生物に関する質問に著者が遺伝子のフィルターを通し答えています。今まで読んだ竹内さんの本と少し毛色が違いましたので新鮮でした。内容は信じるも信じないもあなた次第というように感じますが、面白いです。2024/03/23
mazda
14
男女の違いを、生物学的に解説していると言えば聞こえがいいですが、何となく全てがこじつけのようにも見えなくもなくて…。2019/06/07
猫丸
11
京大日高研から出た動物行動学のアイドル竹内先生のヨタ話集。なんやおまえケッタイなやっちゃな、ウチ来るか?なんて古き良き京大アカデミズムを想像してしまう。現象から理論までの推論過程が極めて短いためにわかりやすいのが一般受けする秘訣だろう。何はともあれ仮説を立てて言うだけ言ってみる、という行き方も、分野によってはアリだと思う。後に検証に成功する可能性もゼロではないし。ただ、全部鵜呑みにして政策提言に活かそうなんて人が出たら困るんだ。現時点では酒場ネタが最適水準かと。2019/02/25
ギルヲ
4
ときにトンデモ本扱いされてしまう著者ですが、なんでもかんでも遺伝子で解いてしまう展開が面白すぎるがゆえだと思っております。少子化対策、女帝論争から生き物への素朴な疑問まで、笑いながらも納得させられちゃいました。シンメトリー度チェック、動物行動学問題集、飼い主と愛犬を結ぶ問題(笑)付き。面白くてためになる本だと思います。2025/03/07
ばるちょ
2
人体から昆虫まで生物の不思議をQ&A方式で説明していて面白かった。寄藤さんのイラストは相変わらずシンプルで挿絵としては申し分ないけれど、別で図解等あればより内容がわかりやすかったかも。2012/03/07