内容説明
映画・CFで勇名を馳せ、漂泊のカヌーイストとともに日本・アラスカ・カナダ・メキシコの地を旅する。「あやしい探検隊」はじめ多くの人々に愛された史上初のカヌー犬14年の生涯を、友であり父であったトモスケ秘蔵のフィルムから再現した決定版写真集(カラー多数)。養父でもあった作家・椎名誠氏との「ガク哀惜対談」も収録。
目次
プロローグ ガクのいる風景
日本の川を旅する
幼き日より
ユーコンを下る
実父・養父対談「楽しかったよ、ガク」(野田知佑;椎名誠)
ガクとその友人たち
アメリカ大陸の旅から
光の中のガク
エピローグ さらば、ガク
著者等紹介
野田知佑[ノダトモスケ]
1938(昭和13)年、福岡県生まれ。早稲田大学文学部英文科卒。教員、雑誌記者を経てエッセイストに。「川遊びカヌー」を提唱し、国内をはじめ欧米、オーストラリア、ニュージーランド、インドネシアの川を楽しむ一方、環境破壊につながる河川改修、ダム開発をおしすすめる国土交通省の蛮行を一カヌーイストの立場から告発し続けている。82年『日本の川を旅する』で第9回日本ノンフィクション賞新人賞、98年、一連の活動に対して毎日スポーツ人賞文化賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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goro@the_booby
51
これほど国内外を旅して川を下ったカヌー犬はいないでしょうね。舟の上の凛々しい姿が様になってるよ。いい相棒だったんだね。引き続き「カヌー犬・ガクの生涯」を読みます(^.^)2017/04/08
マーム
11
作家でカヌーイストの野田知佑氏とともに日本は疎か世界を旅したカヌー犬ガクの様子が写真と文章で綴られています。ガクは、時に訳知り顔で、時に何かを感じ取っているかのような表情を見せています。小さい頃から自然の中で育てられたせいか、飼い犬ですが野生の本性を失っていないような眼光の鋭さも時折見せています。そのガクはもう他界しており、野田氏はその亡骸を毛皮にしてちゃんちゃんこを作り、身につけているとのこと。そう聞くと眉をひそめる人が大多数でしょうが、犬を飼うということはそういうことだと言い切る野田氏は潔い。2011/01/03
みさどん
4
椎名誠さんが好きで、野田さんの本も見るようになった。このガクの表情はいつも何か考えているよう。寡黙な職人さんのような・・。大切な動物をはく製にする人の話は聞いたことがあるが、野田さんは皮をベストにして身に着けている。犬は人間よりはるかに短い寿命だから、覚悟されてらっしゃっただろうが、別れの無念さは言葉にできなかったのではないかな。こんな別れを想像すると、犬を大好きになるのが怖い。思い出に残る犬、ガク。椎名さんの息子も岳。2014/05/30
たか。
4
野田さんの作品に度々登場するカヌー犬ガクの写真集とガクにまつわるエッセイ。立松和平さんが言っていたけど、幸せな奴ですね。実父(野田)と養父(椎名)の対談も良かった。ガクに対して教育をするんじゃなくて、経験をさせる。これは人間にも当てはまるかも。犬と対等な関係って素晴らしいと思いました。2014/02/19
mon
2
野田さんはガクの事が大好きなんだな〜 2023/04/23
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