文春文庫
ユーコン漂流

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  • サイズ 文庫判/ページ数 315p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167269135
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

ひかる風。はねる魚。信じるに足る愛犬ガク。カヌーに満ちるウイスキー。これ以上、なにが必要だと言うのか―苦しく辛い極北の地での心あたたかき人々との邂逅。そして別れ。めざせ、カナダの原野からアラスカのベーリング海まで。自由と思索の川旅3000キロ。さあ、征け。ただ独り、征け。

目次

1章 自由の王国へ
2章 荒ぶる自然に
3章 単純生活者
4章 冷雨寒風泥の河
5章 万物が身にしみる
6章 神は疲れていた
7章 夏は巡って
8章 風にあそばれ野に溶ける
9章 旅人だけが知っている

著者等紹介

野田知佑[ノダトモスケ]
1938(昭和13)年、福岡県生まれ。早稲田大学文学部英文科卒。教員、雑誌記者を経てエッセイストに。「川遊びカヌー」を提唱し、国内をはじめ欧米、オーストラリア、ニュージーランド、インドネシアの川を楽しむ一方、環境破壊につながる河川改修、ダム開発をおしすすめる国土交通省の蛮行を一カヌーイストの立場から告発し続けている。82年『日本の川を旅する』で第9回日本ノンフィクション賞新人賞、98年、一連の活動に対して毎日スポーツ人賞文化賞を受賞。著書に『北極海へ』『ユーコン漂流』『さらば、ガク』『カヌー式生活』『旅へ 新・放浪記1』『南へ 新・放浪記2』など多数ある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

56
【古書】カナダ・ホワイトホースから、アラスカ・エモナックまでの3,000kmを、足掛け3年、通算6か月かけてユーコンを下った野田さん。ユーコンの紀行文は新潮文庫にも収録されているが、本書はまるごと一冊がユーコン記。野田さんと一緒に川下りをしているような読書ができた。夏場とは言え、雨が降ると日本の冬と同じような気温になってしまう北極圏。野田さんでさえバッテリー切れを起こす過酷な自然。しかし、そんな自然に身を置いてみたいと今でも思う。格好良い男の生き方に憧れるのだ。2024/05/06

taku

27
心地よい時間と余韻を頂きました。メモ。on my own. 自由である旅は、自分の選択と行動によって生じる結果もまた、自分の責任。愛犬ガク「世界中を旅している。経験豊かな犬だ」。ネイティブと白人。ここは根深い感情があるのでしょう。最後の荒野も染める資本主義。失われる言語、姿を変える文化。ビーバーの川。クマの国。旅人だけが知る独り。さしあたり、ぼくの欲しいもの―酒、食物、本―はすべて手許にあり、この日、人生はほぼ完璧であるように思われた。この心境が素敵です。2017/05/27

fseigojp

23
熊の恐怖も、なんのその、すごい川旅である2015/09/18

Chikabono

9
アラスカいってみたい。。でも蚊だらけはいやだなぁ2025/06/27

たーくん

7
再読→→→ひかる風。はねる魚。信じるに足る愛犬ガク。カヌーに満ちるウイスキー。これ以上、なにが必要だと言うのか―苦しく辛い極北の地での心あたたかき人々との邂逅。そして別れ。めざせ、カナダの原野からアラスカのベーリング海まで。自由と思索の川旅3000キロ。さあ、征け。ただ独り、征け。2018/05/11

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