出版社内容情報
東南アジアの人々に常に暖い目差しを注ぎベトナム人の妻と娘に熱い思いを遺しながら45歳でガンに斃れた新聞記者最後のエッセイ集
内容説明
近藤紘一はサイゴン、バンコクの特派員として東南アジアに生きる人々の生き方やその喜怒哀楽に常に関心を持ち続けた。ベトナム人の妻と娘を通じてこの地域との縁は一層深まったが惜しくも45歳でガンに斃れた。複雑な国情と厳しい風土に生きる人々のダイナミックな生活を活写したこのエッセイ集が最後となった。
目次
「4月1日」クーデター
密林の中の“共和国”
サイゴンのナイトクラブ
アンコールワット断章
滑走路の暗殺
殿下のポロ競技場
シンガポール夜話
女帝ガンジーの悲劇
山羊を殺す
ベテラン記者の死
ばくち好き
サイゴンの釣り師たち
「お化け」が住みにくい国
CIAと長屋の人民軍
集団の厄介さ
与那国島へ
2度目の亡命
2倍と10倍の差
相続税のない国
ピストルと家賃
アランヤプラテートで
飛び込んできた雷さま
清潔すぎる?シンガポール
スッポン、ワニ、ニシキヘビ
ペナンのホテルで
タイの中の外国人
バンコクの日本人