内容説明
田中角栄は戦後日本の生んだ、まぎれもない天才である。比類のない、強烈な磁力を放射した人物だった。その業績は赫々たるものであり、歴史はその価値までを否定できない。しかし、日本の社会をゆがめもした。スケール大きく生きた、毀誉褒貶相半ばの男。善と背中合わせの悪、悪と共存する善、それが田中角栄という物語である。
目次
第1章 峠を越えて(コンプレックスに勝つ方法;武者ぶるい ほか)
第2章 田中社会主義(初当選;疑獄初体験 ほか)
第3章 天下をねらう(クーデター;幹事長 ほか)
第4章 一気呵成(人気上々;キーパーソン ほか)
第5章 大義消滅(逮捕;盟友のために ほか)
著者等紹介
水木楊[ミズキヨウ]
昭和12(1937)年、上海生まれ。自由学園最高学部卒業後、日本経済新聞社入社。ロンドン特派員、ワシントン支局長などをへて、論説主幹を務めた。本名、市岡揚一郎。作品に『1999年日本再占領』『2025年 日本の死』『拒税同盟』『パナマ運河奪還』『エコノミスト三国志』『爽やかなる熱情』など。多くの雑誌で活躍中
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感想・レビュー
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i-miya
7
2006.03.02 S47 ロンドンで記者 田中角栄、首相のニュース、祝杯 日本人そのものではないかP011 小千谷 演説会S24.01中旬 第24回総選挙 30歳、雪、徒歩で、線路、反対側から電車 S22 新潟3区、初当選S23.12 辞任、炭鉱法、100万円収賄地方への交付金、補助金の発想 堀田力 新潟 酒呑童子河井継之助 北一輝 山本五十六坂口安吾・・・生むT07(1918)5月生まれ刈羽郡フメ(母)、はだし参り 物まね 2006/03/04
takam
3
田中角栄についての全体像を理解できる。2021/01/18
久井 重弘
1
◎2004/07/05
やまと
0
読後の感想。政治家なんてロクな奴いない。政治家ってヤクザだから。政治家として出世していくシステムがヤクザととても似ているし、数は力なりというところも、権力争い、跡目争いするところもどこかの組と変わらない。なんで政治家なんか大嫌い。でも唯一、田中角栄は僕が子供の時から何故か惹かれる人物の1人だ。また近いうちにロッキード事件に関する本を読もうと思う。2023/12/03