文春文庫<br> 疵(きず)―花形敬とその時代

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文春文庫
疵(きず)―花形敬とその時代

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  • サイズ 文庫判/ページ数 273p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167263041
  • NDC分類 916

出版社内容情報

花形敬。戦後の渋谷の盛り場を制覇した暴力団安藤組の大幹部、力道山よりも喧嘩の強かった男。伝説の彼方にかすむその実像を追求した私小説的ノンフィクション!

内容説明

花形敬という男がいた。復興途上だった戦後の渋谷の盛り場を制覇したのは、暴力団安藤組。花形敬はその安藤組の大幹部だった。力道山より喧嘩の強かった男、あの戦後の混乱期を腕力ひとつで、強くより強くと生きた男。さまざまな伝説のなかにかすむ花形敬の実像を追跡した、私小説的なノンフィクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はらぺこ

37
花形敬の関係者の証言等を基に書かれてるからか時間が前後してて分かりにくいと感じるところもあった。 暴力は肯定しませんが腕っ節が強い暴れん坊の逸話は読んでてワクワクするので不思議。花形敬はバキシリーズに出てくる花山薫のモデルらしいけど、自分はワーストのグリコや岸和田のカオルちゃんをイメージしながら読んでた。 何故か安部譲二の証言が無かったのが残念でした。2016/03/26

出世八五郎

2
力道山より強かったと言われたステゴロの花形敬の評伝(?)。ステゴロ最強は卑怯な刃物に倒れる。

mond_bar

2
『いったん病室におさまった花形は、看護婦の目を盗んで病院を抜けだし、石井と森田のいそうな場所を次々に訪ねて歩いていた/石井は、ハジキでは殺せないぞ、とうそぶいていた花形の七年前の言葉を恐怖とともに耳の底に甦らせていた。かたや花形は、石井と森田が見つからないとなると、朝鮮料理屋に入り込んでコップ酒をあおりながら焼肉を三人前ほど平らげ、あげくの果てが夜の白むころ、呼び寄せた女を連れて宇田川町の「岩崎旅館」の客となった』(P231) 撃たれても死なない不死身の男の晩餐。これもまた垂涎ものである。2007/11/12

yuichi0613

2
戦後とともに生まれ、戦後とともに消えた星2008/04/22

ドドイツ

1
花形が生きてる間に安藤組は‥‥。地図を塗り替える存在のはず‥‥。横井は鉄砲でも死ななかった。悪そうな奴はだいたい友達のはずやわ。2016/10/01

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