出版社内容情報
「私はガラスの人形と呼ばれていた」森の館に幽閉された薄倖の美少女、都会の空白に起こる連続殺人の現場に残される謎のナイフ。人間の輻輳する欲望を鮮かに描いた異色の長篇推理。解・権田萬治
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ぷりん本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
44
★★★☆数十年ぶりに、それこそ高校依頼に、代表作ということで赤川次郎作品を手に取った。作品としては、サスペンスありどんでん返しあり、プロットも伏線も貼られていていてよくできているんだが、求めているものと違う。彼の作品は、多々ある連作物で見られるとおり、ポップでスピーディーで漫画ちっくで、兎に角 内容よりも読みやすさを求めた。が、当作は いっぱしの推理小説で、それも結構読みづらい。最終的にそれなりに驚かされはするものの、はじめから真剣に読んでないのでその効果も半減。期待した赤川次郎じゃなーい!そんな作品。2017/12/10
Chili
12
再読。初期赤川作品の中でも、屈指の傑作プロットの巧みさ。テンポの良いストーリー展開。最後の最後まで気を抜けなかった2020/05/10
ちんちく
9
私が小学生だった頃、赤川次郎の作品を読みまくっていた。そして、30年経ったこの今、内容は全然覚えていないのだけど、こちらの作品が子供心に強烈だったことだけを覚えていた。もう一度読もうと思って10年くらい前に買ったまま本棚に眠っていたものを再読。こちらの作品は赤川次郎の処女長編作とのこと。35年経ってもこの話は全く色褪せていないし、30年経って大人になった私が読んでも鮮烈な作品だった。赤川次郎って、やっぱり凄い作家だったんだと改めて痛感。やっぱり、どの作家もデビュー当初の作品って素晴らしい。2018/09/17
Shinsun
8
初赤川次郎の作品を読みました。長編デビュー作との事ですが、話しが目紛しく展開しドキドキ感もあり早く先を知りたいという気持ちになり、1日で読んでしまいました。 最後まで犯人が分からず、結果にはエッってなりビックリしました。2018/01/02
まろまろ
8
懐かしき赤川さんだ。薄倖の美少女が巻き起こす殺人事件。あまりにも躊躇のない犯罪にとまどいながら読み進むが、彼女ならではの驚きの理由があったことが明かされる。悲し過ぎる結末が心のもやもやをくすぶらせているが…。2017/01/16