出版社内容情報
引き裂かれた国の二つの首都に住んだ世界で唯一人のジャーナリスト。その出色の朝鮮報告。書き下ろし百枚を加えて待望の文庫化!
内容説明
1972年5月、一人の若い「赤旗」記者が希望を胸に平壌に赴任した。しかし、彼がそこで見たのは「宣伝」とは全く違う「笑いのない社会」であった。1989年に発表された原著は、南北両朝鮮に一年以上常駐した世界で唯一人のジャーナリストの手記として話題を呼んだ。新たに書き下ろし100枚を加え、出色の朝鮮報告、堂々の文庫化。
目次
南から(初めてのソウル;活気にみちた街;人びとの親切;金昌浩課長 ほか)
北から(なぜ北を書くのか;「花束少女」をめぐって;貧しい人びと;笑いのない社会 ほか)
南北その後の十年(金芝河の自宅に招かれる;さまがわりの在野勢力;統一問題のむずかしさ;北の飢餓の深刻さ ほか)