出版社内容情報
魏王・曹操死す。孫権の兵に討たれ斃れる関羽。復讐を誓う劉備は呉を攻めるが自らも病の床に。壮大な叙事詩、いよいよ佳境へ。
内容説明
戦え、と天はわれに命じている。天意を感じた関羽はわずかに笑み、そして孫権の兵に突入し斃れた。復讐を誓い荊州に出兵した劉備だったが、自らも死の病に伏す。三十余年の霸道を駆けぬけた魏王曹操もついに崩じ、王位は嗣王の曹丕に。戦国の英雄たちの死によって後漢王朝期は終焉を迎え、今ほんとうの三国時代が始まる―。
著者等紹介
宮城谷昌光[ミヤギタニマサミツ]
昭和20(1945)年、蒲郡市に生まれる。早稲田大学文学部卒。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事、創作をはじめる。その後帰郷、ながい空白ののち「王家の風日」を完成。平成3年、「天空の舟」で新田次郎文学賞、「夏姫春秋」で直木賞、「重耳」で平成5年度芸術選奨文部大臣賞、「子産」で平成13年の吉川英治文学賞を受賞。平成18年に紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
k5
63
曹操、関羽、張飛、劉備が死去。まだ先があるということは、蜀滅亡戦あたりがドラマチックに描かれるのではないかと、期待値も高まります。鄧芝が思わせぶりに登場してますし。さて、妻も子も民も棄てて流浪するサイコパス劉備が、本巻では関羽の死に我を失ったり、劉禅の才を見切れなかったり、と人間味が出てきます。桃園の誓いのような大袈裟なエピソードが前段にないので、この人物像の変化が意外に見え、逆に言えば『演技』はその人物像を補完しているのかもしれない、と思いました。2025/03/04
スター
59
この巻も面白かった。物語も後半にさしかかり、重要な人物が次々に死亡。曹操推しの宮城谷先生も、息子の曹丕に対しては辛口。 父が立派でも、息子もそうとは限らないしね。劉備はついに帝位につき、蜀は魏と違う元号を使うことに。 また呉の国も、魏や蜀と違う元号を使用しはじめる。2019/10/27
Book & Travel
43
英雄たちが次々に死去し、世代交代が感じられる巻。昔愛読した漫画の横山三国志でも寂しくなってくる辺りだ。前半は荊州を巡って繰り広げられる関羽の最期の戦い。本作の関羽は必ずしも優れた人格者ではないが、ここでの奮闘ぶりと結末は切なくも胸が熱くなる。関羽の後を追う様に張飛、劉備も世を去り、蜀の命運は諸葛亮の双肩に。本作の劉備は不思議な人物だったが、興味深い描かれ方でもあった。一方、曹操も病には勝てず。後を継いだ曹丕の器量の無さが目立つが、流石の曹操も後継には悩んだようだ。魏の名将たちも次々世を去り、物語は後半へ。2022/06/09
Die-Go
36
図書館本。三国の基を彩った英雄達が続々と鬼籍へと。関羽、張飛、劉備、張遼、曹仁、曹操。そして、それを淡々と描く宮城谷氏。★★★★☆2022/04/29
ジュール リブレ
35
魏、蜀が皇帝を立て、劉備も卒して三国志の英雄たちも世代交代。関羽と劉備との関係は、これまで読んでた他の三国志とは全く異なる解釈だったが、案外、そんなものなのか。黄権は去り、張飛もまた失われ。志を果たせず、夢半ばで一生を終える人の、なんと多いことか。そして、その見果てぬ夢に踊らさせれ、一瞬のうちに命を失っていく幾万の民々。はかなさがつのる第八巻でした。2019/08/29
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