内容説明
兄弟を殺害して即位した君主を処刑するために、わが子をも欺いて死なせた衛の石〓(さく)、叛乱で父を亡くしながらも速やかに君主を救い、後に中国史上初の成文法を作った鄭の国僑(子産)、楚王に復〓(しゅう)するために呉に仕え、呉王を霸者にした伍員(伍子胥)など、移りゆく国勢と王室の動乱に揉まれながら、国をたすけた名臣二十人の軌跡。
目次
衛の石〓(さく)
鄭の祭足(祭仲)
斉の管夷吾(管仲)
晋の士〓(い)(子輿)
秦の百里奚(五〓(こ)大夫)
魯の臧孫達(臧哀伯)
魯の臧孫辰(臧文仲)
晋の狐偃(子犯)
晋の郤缺(郤成子)
楚の〓(い)艾猟(孫叔敖)〔ほか〕
著者等紹介
宮城谷昌光[ミヤギタニマサミツ]
昭和20(1945)年、蒲郡市に生まれる。早稲田大学文学部卒。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事、創作をはじめる。その後帰郷、ながい空白のうち「王家の風日」を完成。平成3年、「天空の舟」で新田次郎文学賞、「夏姫春秋」で直木賞、「重耳」で平成5年度芸術選奨文部大臣賞、「子産」で平成13年の吉川英治文学賞を受賞。平成18年に紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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