出版社内容情報
プラモデルを作るためには世界中の博物館を訪ね歩き、果ては実物を購入して分解してしまう。そんな本気がタミヤを世界一にした!
内容説明
たかが模型、されど模型。戦車のプラモデルのために東西冷戦下のソ連大使館と直談判し、車の模型を作ろうと実物のポルシェを解体してしまう。そんな本気がタミヤを世界一の模型メーカーにした!自らリンゴ箱の上で模型の図面を描いた現社長が綴る涙と笑いの奮戦記。親本に新原稿を大幅追加した増補決定版。
目次
第1章 木製模型との幸せな出会い
第2章 泣く泣くプラモデル製作に転向する
第3章 プラモデルは金型が命
第4章 取材こそ模型づくりの基本
第5章 とことんやるのがホビーの世界
第6章 山あり谷ありミニ四駆の十八年間
終章 一外国人の見たタミヤ模型―二十一世紀のタミヤ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
96
なんかこの本読んでたら昔やってたミニ四駆を組み立てたりしてたころの興奮を思い出した。またなんか模型やってみよかな。ちなみにウルトラダッシュモーターを愛用してました。あとは著者を中心に社員さんに模型に対してのものすごい熱意を持った人ばっかりだなと思った。こんな熱意を持って働けたら幸せだなと思う。2012/08/19
oldman獺祭魚翁
49
神田古本祭りで入手。文庫登録だが手に入れたのはハードカヴァー版。 あの模型のタミヤの社長が此処までの歴史とエピソードを書いた本。プラモデルに手を染めて何度も危機を乗り越え、世界のタミヤになるまでを軽妙な筆致で回想している。なぜ、ミリタリー・ミニチュアシリーズが35分の1になったのかや、有名な911カレラバラバラ事件。巧みなプロデュースで大ブームを巻き起こしたミニ四駆など、興味深いエピソードが満載だ。いやそれにしても冷戦真っ只中にソ連の戦車のデーターが欲しくて、ソ連大使館に押し掛けたという話には爆笑した。2019/11/04
kinupon
44
小学生からお世話になり、今でも田宮のプラモを作り続けています。しっかりとしたコンセプトがあり、忠実に実物を再現する姿勢には頭が下がります。2015/03/29
tama
39
図書館本 いしいひさいち書評で読みたくなった いやー 面白い!やる気と技量のある職人が経営の勘所を抑えたら無敵だなと感じた。企画部長は、小松崎茂に、静岡に行って模型屋になれ、と言われ入社したとか。欧米の博物館には小型軍用車両が殆ど置いてない。その理由は①朝鮮戦争の時に鋳つぶされた、②丈夫で使い道があるため民間転用された。びっくりしたのは模型の資料として分解調査するためにポルシェ911を購入!ばらして一杯データが取れたが再組立てできずポルシェの整備員に来てもらい3日がかりで組み直してもらった。素晴らしい!2016/11/21
魚京童!
34
つくったことないけど、すげー。2015/05/11