内容説明
「夢であいましょう」「シャボン玉ホリデー」がはじまった1961年から10年余り、娯楽の王様としてテレビは黄金時代を迎えた。渥美清、クレイジー・キャッツ、坂本九、青島幸男、前田武彦、コント55号らが人気を博し、上り坂のメディアの作り手たちは若くて熱かった―その舞台裏をいきいきと描くメディア現代史。
目次
「イグアノドンの卵」
テレビジョンことはじめ
時代の入口の人々
パイオニアの大きな実験
黄金時代ひらく
青島幸男の波紋
植木等と「明日があるさ」
東京オリンピックとダニー・ケイ
「九ちゃん!」の内側
“坂本九”の作り方
「ジェンカ」の年
難航する「植木等」ショー
ドリフターズとコント55号
萩本欽一の輝ける日々
「ゲバゲバ90分!」への道
なぜ、〈黄金時代〉か?
五十年後の荒野
著者等紹介
小林信彦[コバヤシノブヒコ]
昭和7(1932)年、東京生れ。早稲田大学文学部英文科卒業。翻訳雑誌編集長から作家になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
74
著者が見て関わってきたテレビの草創期から黄金時代、黄金時代の終焉まで。テレビ番組って何だろう、最近の番組を見て感じることが多い。バラエティ番組の多さに辟易としてテレビをあまり見ない。とにかくうるさく感じるのだ。昔はよかったとは言わないまでも工夫を感じないなー。クレージーキャッツやドリフターズ、11PMやゲバゲバ90分他懐かしい番組のことも描かれている。著者いわくテレビの黄金時代は1972~73年頃に終わったということだ。図書館本2017/04/07
サーフ
19
読む前は「草創期のテレビ史」を描いた作品と思っていたがいざ読んでみると「筆者が体験した草創期・黄金時代のテレビ番組の裏側」を描いた作品だった。街頭テレビが町中にあった時代のテレビ番組を「見た人」の書いたテレビ本は何冊か読んだことあるが「作る側の人」が書いた本は読んだのが今作で初めて。1960年代のバラエティには井原高忠という人が流れを作っていたという事が分かる本。そして新人の頃の石坂浩二や小林幸子がサラっと触れられており、今の時代に読むと凄い時代だったんたな…と改めて感じました。2018/02/15
gtn
8
名著「日本の喜劇人」からテレビの部分を抽出し、番組の作り手の側から眺めたもの。テレビの黄金時代の終結は、シャボン玉ホリデーが無残な形で最終回となった1972年前後と著者はいう。過ごし方が多様化した今、再びの黄金時代はおそらく来ないだろう。2018/07/29
ヨーイチ
7
こういうことをキチンと書ける人はひょっとして最後なのでは。
KJ
6
何だか分からないが面白そう。初期のテレビからは未知故の熱気と興奮が伝わる。自分達の仕事を通して日本人の笑いの質向上を目指す制作者の気概も伺える。テレビがスターを生みスターがテレビを引っ張る好循環が勢いを加速させる。興隆するテレビの裏側で衰退する映画と舞台。覇権を奪い合うメディアの競争は熾烈だ。新たな権力として浮上した芸能プロとテレビ局との抗争も生々しく興味深い。巨大な影響力を有したメディアは怪物。飼い馴らす人間が居なければ凶悪な面を露わにする。テレビと人間の支配関係が逆転した時に訪れる危機に警戒が必要だ。2022/05/31
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