文春文庫<br> 海に消えた女

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文春文庫
海に消えた女

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  • サイズ 文庫判/ページ数 334p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167254513
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

息子が生まれ、幸福そうな姉夫婦。でも不安な影が滲み出す。私の過去の不穏な記憶が甦った時、破局と共に忌まわしい真実が明かされる

内容説明

わたしの姉は若くして死んだ。姉はいつも美しく、聡明だった。そう、姉に息子が生まれたあの夏も。あの暑い夏の日々、姉は幸福の絶頂にあるはずだった。けれど破滅の種は、すでに蒔かれていたのだ。だがわたしは気づかなかった―そっと近づく不吉な足音にも、わたしたち姉妹の過去の秘密にも、自分自身の封印された記憶にも。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

椿子

9
淡々とした日常の中にひそむ、どーんとした暗さを描くのがめちゃくちゃ上手だな、と思った。男性は出てくるけど、思いっきり姉妹の結びつき(執着ともいえるけど)の話。やけに長ったらしい料理描写も含め、とても良かった。最後読み終わったあと、じーんと登場人物に思いをめぐらせてしまうような、いい作品だった。2017/09/25

vertigo

3
そうか、帯はトマス・H・クックのファンにおすすめ、だったのね。イアン・マキューアンから変態性を抜いたような印象(「200年でいちばん暑い夏」と「姉妹」と「屋敷」に『贖罪』のそれを思わせる)。奇妙な語り口と唐突な回想の繰り返し、何よりこの姉妹の「よくわからなさ」がそのままねっとり描かれていてちょっとしんどかった。料理描写が素晴らしい。2014/09/09

N田

2
読んでみたきっかけは、p.223の「魚のスープ」を再現していた料理ブログ。こんな中途半端な推理純文学、一体誰に受けるというのか。翻訳も内容理解できてないから題名まで誤る。ひどすぎ。2020/12/03

0
★★1/21999/11/24

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