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文春文庫
少年時代〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 494p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167254377
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

素晴らしい魔法の王国で過ごした少年時代の冒険の日々──その瑞々しいノスタルジーで各書評子の心を震わせた傑作、ついに文庫化

内容説明

初恋、けんか、怪獣に幽霊カー。少年時代は毎日が魔法の連続であり、すべてが輝いて見えた。しかし、そんな日々に影を落とす未解決の殺人事件。不思議な力を持つ自転車を駆って、謎に挑戦するコーリーだが、犯人は意外なところに…?もう一度少年の頃のあの魔法を呼び戻すために読みたい60年代のトム・ソーヤーの物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たか

55
キングの『スタンドバイミー』が好きな方なら間違いなく気に入る作品になるだろう。 上下巻合わせると約1000頁の大長編ですが、殺人事件の謎を縦軸に、古き良き時代への郷愁を掻き立てるエピソードを横軸にしながら、読み終わってしまうのが惜しいという気持ちになる。 長い人生のある時期、少年にしか見ることのできない出来事が、ファンタジー色が濃く描かれている。とにかく12才の少年が出遭うあらゆる要素がしっかりと書き込まれているのだ。 あの時期、どこまでも自転車で行ける気がしていた。A評価2019/09/27

タツ フカガワ

25
いうならば12歳の少年コーリーの1年にわたる成長小説です。そこには愛犬との辛い別れがあり、“真昼の決闘”のような銃撃戦を目撃することもあれば、親友の死に打ちひしがれた日も。そんななかで湖に沈んでいき、いまも身元不明の他殺死体の事件の真相が徐々に明らかになっていく。悲劇もあれば喜劇もあり、ミステリーもあればホラーやファンタジーもある。良い小説にはあらゆる要素が詰まっているという好例が本書、紛れもない傑作です。2021/01/14

くさてる

22
物語は不穏と不思議を抱えたまま下巻へ。60年当時のアメリカの世相と超自然的要素、さらには……という面白さがミルフィーユのように何層にも重なって、その巧みな構成にこちらはただただページをめくり続けるしかない。ハラハラと謎解き、圧倒的な読後感の良さもあって、本当に面白かった。素晴らしいです。2021/10/10

Ribes triste

19
12歳のコーリーの冒険は続く。いじめっ子との対決。死者が運転するスポーツカー。ゼファー版「真昼の決闘」の痛快さ。ロストワールドの怪物。不思議な夢と爆弾騒ぎ。そして物語は、殺人事件の真相へと向かう。最後まで息つく暇なし。ページをくる手がとまらない。ホロリと泣かされ、時に笑わされ、最高な時間でした。2021/05/28

okk

10
すごくおもしろかった。読んだ後はなんだか切ない気持ちになった。2つの別れが悲しすぎる。 そして殺人事件の犯人、怖い!読んでよかった。2023/08/04

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