出版社内容情報
ヒトラーもコクトーも、二十世紀の主役たちがレニを賞賛してやまなかった。ダンサー、俳優、映画監督……栄光と挫折に揺れる人生
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
itosan04
3
youtubeによく出てくるヒトラー映画「意思の勝利」の監督リーフェンシュタールの回想記。当時のナチス党やヒトラーとの距離の近さが注目すべきことで歴史的に貴重な記録だと思う。国家と芸術との関連性が注目だし、彼女は1936ベルリンオリンピックの監督もしてて、今度の東京オリンピックの演出の成功を考える際にも参考になるのではないだろうか。2016/09/19
印度 洋一郎
3
ナチス時代のドイツで、ダンサー、女優、そして映画監督として名を馳せたレニ・リーフェンシュタールの回顧録。生い立ちから、ドイツの第二次大戦敗戦までが上巻。この本の検証本が出ているように、かなり本人による粉飾が色々ある内容らしいが、読物としての面白さは抜群! 映画監督やナチの高官達が頻繁に登場し、特にヒトラーとは個人的に昵懇だったらしく、困ったことがあると何度と無く、直訴している。レニの目から見たヒトラーは、知的でユーモアもあり、とても魅力的な人物だったようだ。この辺りも、戦後長らく非難された原因がある。2014/08/05
Lunta
1
「オリンピア」をちゃんと見たことがあるわけではないが、映画監督としては確かに非凡であり、大変な努力をしたのも間違いないだろう。それにしても自分に対するこの絶対の自信!ほしいものはどんなものでも取りに行く、ヒトラーへの接近もその一つに過ぎなかったのかも。自分は何でもできて会った人は誰でも自分に夢中になったというあたり、話半分で読むが読み物としては確かに面白い。2023/01/23
森 太一
0
この本の冒頭でレニ自身が言っている通り、彼女は「普通ではないもの、素晴らしいもの、人生の秘密、私はそれらをつねに求めて生きてきた。」んだろうけど、それだけじゃ何かダメな気がしてきた…。2022/07/31
千本通り
0
元々映画「レニ」を観て興味を持った。ダンサーから女優、映画監督と才能を開花させ、ヒトラーの目に留まり、党大会映画、ベルリン五輪大会記録映画でその名を不朽のものにした。ヒトラーとは持ちつ持たれつの関係だったが、個人的にも互いに魅かれ合っていたこともわかった。しかしヒトラーと最期を共にしようとした人は意外に多くて、当時有名な女性飛行家ハンナ・ライチュもそうしようとしていたが止められたことが書かれていた。650頁を越えるボリュームながら、読み進めるとやめられなくなる。2021/05/24
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