文春文庫<br> 追われる男

文春文庫
追われる男

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  • サイズ 文庫判/ページ数 373p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167254117
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

マフィアの手から逃れて優雅な逃亡生活をイスラエルで送る男、火事場の大活躍でヒーロー扱いされたばかりに、追手が大挙して迫る

内容説明

身を潜めるのにイスラエルとは考えたものだ。何かとアメリカと近いわりに、追手からすれば盲点だ。そのうえ女性観光客がよりどり見どり、かくして逃亡生活もけっこう優雅なものとなる。ある日、情事にしけこんだホテルで火事があり、人命救助に大活躍。本国の新聞にバッチリ写真が出たために、一転、追いつ追われつの日々が始まった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おか

64
「英ガーディアン紙必読小説」の『五万二千ドルの罠』の方が人物描写が良かった様な気がします。ローゼンという主人公(追われる男)の男がちょっと軽薄すぎる様な気が、、、そしてローゼンを守る海兵隊員のデイヴィスが 何故命がけで(でもない?)守るのか よく理解できない(^_^)後書きには 友情が生まれた と書いてあるけど「ホントかぁ?」って疑問符が、、、笑ただ最期の結末は あーなるほど!って感じ。できればもっとド派手な殺し合いなんかが、、、(//∇//)2018/07/13

hit4papa

32
イスラエルを舞台に、命を狙われている男と、その男を守ろうと奮闘する海兵隊員の物語です。登場人物の悪人度が低く、レナードの作品としては物足りないですね(というか、誰の作品であっても物足りない)。知人ぐらいの間柄にもかかわらず、自分の命を賭して救うという正義感に納得性がありません。敵役も迫力不足です。深く考えなければ、追いつ追われつの逃走劇と、クライマックスのマカロニウエスタン的なドンパチは愉しいでしょうか。単調なストーリーでラストはあまりにあっけないのですが、チラリといい奴の悪人顔を垣間見ることはできます。2018/02/18

maja

18
レナード中期の作品だ。イスラエルに潜伏するローゼンはもっぱら女の品定めで過ごす日々である。ところがそれが元で火事に巻き込まれたことから追手に潜伏地がばれてしまうのだ。登場人物たちのそれぞれの思惑が宙に浮いたり微妙にずれたり捻じれたりのレナード味、なかでも変に細かい感の良さと脱力感を合わせ持つ殺し屋ラシャドの個性が楽しい。イスラエル舞台というのももの珍しく、助っ人のUS海兵隊員ディヴィスが武器使い放題の活躍で頼もしい。読み落としていたので満足。2018/09/18

かわちゃん

17
☆☆☆ エルモア・レナード、77年の犯罪活劇。タランティーノの映画で何回もふれているが、小説未読のレナードでした。彼としては異色のイスラエルを舞台に、追われる男と彼を取り囲む男や女たち。極めて映像的にテンポよく視点を切り替える犯罪活劇は、古い小説ながらも現代的で、タランティーノが好むのも納得!主人公不在のまま、群像劇として進むのもらしい感じなのでしょうね。さくさく読めたが、やはり翻訳ものならではか、言葉が今一つはいらないのは、まだまだ自分勉強不足です(笑)2014/07/22

duzzmundo

11
レナードを読み返そう企画。楽しく読みました。角川の方もよいですが、文春から出てるあたりのレナード作品がいちばん好きかもしれません。イスラエルに身を隠していた男がとある出来事で新聞に載ってしまい、殺し屋が追ってきます。間もなく退役になる軍曹が彼を助けることになってーーという話です。全編アメリカ以外が舞台、主役がボディガード側という意味では「プロント」のような構成ですね。何作か映画化されてますが、映画ではレナードのよさは出ない気がします。やはり小説がいちばん。でも「アウト・オブ・サイト」は映画も好き。2025/02/21

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