出版社内容情報
日本が生んだテニスの世界的プレーヤー清水善造と不世出の天才チルデンとの白熱のラリーを再現し教科書にまで載った美談の謎を追求する迫真のノンフィクション!
内容説明
かつてウインブルドンをわかせた日本人テニスプレーヤーがいた。彼、清水善造は変則なフォームながら不世出の天才チルデンと好勝負を演じ、欧米のテニスファンを魅了した…強かった頃の日本テニス界を背景に清水善造の足跡をたどり、教科書に載った彼の美談をめぐる謎を追ったスリリングな傑作!
目次
第1章 黎明
第2章 テニスとの出会い
第3章 鮮やかなデビュー
第4章 海外へ
第5章 アメリカ遠征
第6章 黄禍論の中で
第7章 初めてのウインブルドン
第8章 デ杯初参加
第9章 フォレストヒルズの闘い
第10章 帰郷
第11章 美しき球
第12章 美談の復活
第13章 「われ信ず」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よし
4
再読、創成期のテニスをとらえた作品。教科書に載ったやわらかなボール事件から清水や熊谷のテニスを浮き彫りにする。視点が素晴らしくやはり面白い。何故最近こういうスポーツノンフィクション作品が少ないのだろう?2020/05/04
しーやん
1
これは…ある意味伝記なのか。伝記と言えばノーベルやエジソンのような大昔の話だが、此方は比較的近代の話。筆者が飛行機に読み捨てられていた雑誌を暇潰しに読んだことから話は始まる。日本のテニス第一人者である選手と周りの人の話。フェアプレー第一の日本人選手は相手が足を滑らした時柔らかいボールで返し、結果負けたという過去を調べる事に。結果として意図的にやった訳ではないが、プレーが独り歩きしてしまって尾ヒレが付き教科書に乗るまでに。話はそれだけではなく… 結論、有名な伝記も所詮は想像で書かれた物ばかりなのだろうな。2020/07/04
さっと
0
ウインブルドンで一人の日本人青年が返した「やわらかなボール」。戦前・戦後を通して教科書に記載されたエピソードと、その主役となった日米のテニスプレーヤーの軌跡を追ったノンフィクション。おもしろかった!2010/01/17
謎の読み手
0
戦前の教科書にも掲載されたエピソードの真偽を追うドキュメンタリー。パワーのチルデンとラリーの清水という好対照な二人に訪れた一瞬の出来事。その瞬間の二人の心理とは。引退後も対照的な二人のその後。真実がどうであれ判官びいきに架空のストーリーを求めた日本人の集団心理にも分けいった。戦前強かった日本人テニスプレイヤーに起こった悲運。武士道の色濃い世相があいまって生まれたファンタジーの生成過程を呈示する秀作。テニス好きな人もそうでない方にもオススメ。
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