出版社内容情報
京都・時代祭の行列中"紫式部"が殺された。続いて伏見稲荷、戒光寺、北野天満宮と次々に起きる連続殺人事件。そしてそれぞれの現場に残された華麗な舞扇の謎!
内容説明
秋の京都、御所を出た時代祭の行列の中で「紫式部」が殺された。さらに初詣の伏見稲荷、七福神めぐりの泉涌寺、観月橋、梅花祭の北野天満宮と連続殺人事件が発生する。そしてそれぞれの現場には、いつも華やかな舞扇が残されていた!古都の季節のうつろいと祭を軸に展開される長篇本格推理小説の傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TANI
1
山村さんの長編は初めて。長編になっても「重さ」を感じさせない作家さんなのだな、という印象を抱きました。物理トリックやアリバイ崩しは、混みいるほどに疲れてしまうので、合間に読みたい一作。 捜査開始後に本作ほど殺人事件の起こるのは珍しいのでは。所謂「探偵」サイドが警察なので目立ちませんが、ミステリによくある「警察無能」感を感じます。事件の過程で絡み合う女性の感情は劇的で面白かった。 ただ、個人的には短編集のほうがすっきりまとまっていて、長編は可もなく不可もなくのイメージ。積極的には次作には手を伸ばさないかな…2018/10/23
コマンドー者
0
やたらあっさりと次々殺されていく連続殺人展開が派手で、最後の最後まで真相を引っ張りまくりで引き付けるが、読み終えて冷静に振り返ると、本作、氏お得意の密室トリックもアリバイトリックもなかったことに気づく・・・・。本格推理というよりサスペンスですね。 2021/08/14
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