出版社内容情報
野球監督は病気でもないのになぜ股間に触れるのか。k・S女史から見れば、飛行機は天翔ける男根女隠の集団に違いない。ラブミー農場で考えた怪しき人間観察の数々
内容説明
野球監督は、病気持ちでもないのになぜ自分の股間に手を触れるのか、詩人・白石かずこ女史風に考えれば、上空を行く飛行機は、天翔る男根女陰の大集団に違いない―農業を志し、埼玉県の片田舎にラブミー農場を営んで20余年。依然健在なる“人間滅亡教”教祖が、折りに触れて綴った怪しき人間観察のかずかず。
目次
余禄の人生
思想濃老日記
川端賞辞退について
谷崎潤一郎と私
思い出のヒト―正宗白鳥
師のこと―武田泰淳
夢屋一家の尾辻克彦さん
わが友―白石かずこ
西鶴のセックス観―吉行淳之介訳『好色一代男』を読んで
塩山勤労動員署
山菜と我が家のブドー
ナウのあとさき
ラブミー農場の四季
すずめ百まで
私の職業始末記