内容説明
脳が頭蓋から飛び出した青年が、歩けるようになった。海に落ちて一時間も心臓が止まった少年が野球を楽しむまで回復した―。人間の命の凄さとすばらしさを見つめてきた著者が描き出した、先端医学・脳低温療法による画期的な救急救命の全貌と、脳死寸前からの奇跡の生還者たちの感動のドキュメント。97年「文芸春秋」誌連載時に第59回文芸春秋読者賞を受賞。
目次
「お母さん、凄い!」
植物状態の患者が蘇った
蘇生限界点を動かす
脳死寸前からの生還
困難な闘い・重症クモ膜下出血
ナースたちのパッション
「奇蹟」後のやり直し人生
若者の人生観を変えた体験
細胞レベルでの脳蘇生法へ
脳死論の真只中で
北国の「奇蹟の少年」
新しい発見
著者等紹介
柳田邦男[ヤナギダクニオ]
1936年栃木県生まれ。NHK記者を経て作家活動に入る。72年「マッハの恐怖」で第3回大宅壮一ノンフィクション賞、79年「ガン回廊の朝」で第1回講談社ノンフィクション賞、85年「撃墜」他でボーン・上田記念国際記者賞、95年「犠牲(サクリファイス)」などで第43回菊池寛賞を受賞。「脳治療革命の朝」で第59回文芸春秋読者賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。