出版社内容情報
ロッキード事件、パリ郊外のDC10墜落事故、雫石事故…一見無関係に見えるこれらの事件を航空産業というマクロなスケールでとらえ航空機の安全問題を新しい角度から追及する異色ドキュメント
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
卯月
2
単行本2冊から、航空関連をまとめて1冊に文庫化。『失速』の、米国航空業界の内幕から見たロッキード事件に至る過程は、「こんな事件だったのか!」と目から鱗。『事故の視角』はいろいろな航空機事故を取り上げ、原因解明や今後の事故を防ぐ方法を探る。私は本来、政治・経営的な話より技術的な話が好きなので後半に期待したが、通底するテーマは一貫しているとはいえ、初出は時期も掲載誌もバラバラの雑誌記事のため章ごとに話題が変わる。同著者の『撃墜―大韓航空機事件』のような、真相が徐々に明かされていくミステリ的な興奮は少なく残念。2013/10/26
丰
0
Y-202004/07/21