出版社内容情報
女たちのくらしのほとんどは手仕事であり、手のなかで刻まれる日々の暦が女のひそかな歴史を織りなす。女性にかかわるエッセイ集
内容説明
女が生きるとは、手にふれたたしかな手ざわりのつみかさねでもある。深夜寝そびれたとき、仕事に倦んだとき、わたしはやはり息抜きとしての家事をする。アイロンかけの日もあるし、銀の匙をみがいている夜もある。この程度の家事をすることで生活者の実感をあじわい、のんびりできる息抜きを見出している。
目次
第1章 手のなかの暦
第2章 女たちの暦(挫折を恐れぬ愛を求めて;女のたたかい;変りつつある結婚の風景;亡き息子への鎮魂歌 ほか)
第3章 1人で暮す(1人暮し・12年前;食卓の新しい主役;強い心;わが家 ほか)