出版社内容情報
大学教授でありながら、よき妻、よき母、よき主婦でありたいと願う著者が、四季折々の感覚と感性、日常生活の諸亊象と自分の感情の流れを見事に流露した名エッセイ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NIKE
1
著者があとがきに書いているように、エッセイでありながらノン・フィクションというよりは、フィクションに近いものです。単に家族を中心とした身辺雑記なら、読み物としてこれほど面白くはないでしょう。仕事を持つ主婦としての忙しくも丁寧な暮らしぶり、細かい心の動きを綴る木村治美さんの文章は美しく詩的なセンスを感じます。どこまでが事実でどこからフィクションなのかわからないほど、家族、とくに子供たちの描写は生き生きと真に迫っています。「こんなこと言ってないよ」なんて子供たちにいわれなかったのかしら?2012/11/12
ぴよきん
0
わが子に対する切ないまでの愛情が、これほどストレートに出されたエッセイはないと思います。大学の先生である彼女ですが、まさしく「主婦の視点」での文章にとても共感を覚えます。2010/07/23
ローズナチュレ
0
大学の先生で、主婦である著者。日常生活、家族、気持ちの揺れなど、私にもそうそうと共感できるところがたくさんありました。2021/10/29
ゴリゾウ
0
日常生活で妻であること、母であることの心象風景と四季折々の流れゆく時間の中にただよう主婦の心を、内側からていねいに見つめて描きつくしたエッセイ集。主婦論の原点。『文庫解説目録』#3051988/05/01