文春文庫
先達の御意見

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  • サイズ 文庫判/ページ数 215p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167228071
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

「嫁がず、産まず、この齢に。」のコピーで刊行された『負け犬の遠吠え』をめぐり、著者・酒井順子が名立たる人生の先達の方々と行った“負け犬他流試合十番勝負”。阿川佐和子、内田春菊、小倉千加子、鹿島茂、上坂冬子、瀬戸内寂聴、田辺聖子、林真理子、坂東眞砂子、香山リカ諸氏の叱責・提案・苦言・激励をお楽しみ下さいませ。

目次

阿川佐和子―五十代になると勝ち犬も負け犬も歩み寄るのよ
内田春菊―その謙虚な渇きが、恐るべき観察力に繋がるんだと思う
小倉千加子―負けてる部分をさらしてラクになりましょう
鹿島茂―負け犬よ、万世橋に集まれ!
上坂冬子―還暦を迎えたら迷いも期待もなくなって懊悩から抜け出すわよ
瀬戸内寂聴―源氏物語の紫の上は結果的に負け犬よね
田辺聖子―流れのままに楽しんだらいい
林真理子―結婚にも受験と同じような努力をすべきなんです
坂東眞砂子―日本のイラク派兵は男性側の負け犬の遠吠えじゃない?
総括対談 香山リカ―負け犬は、嫌になったらトランクひとつで旅立てばいいから

著者等紹介

酒井順子[サカイジュンコ]
1966年東京生まれ。コラムニスト。高校生の時からマーガレット酒井のペンネームで「オリーブ」にコラムを書き始める。立教大学卒業後、広告代理店に3年間勤務し、フリーに。世相を的確にとらえながらもクールでシビアな視点が人気を集める。2004年、「負け犬の遠吠え」で第4回婦人公論文芸賞、第20回講談社エッセイ賞をダブル受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アズル

19
最後の香山リカさんとの対談を読んで、高野文子さんの「るきさん」を思い出しました。自分が負け犬だけど、勝ち組ではないから、酒井さんの言い分に共感できないところもありました。2015/05/08

Shinobi Nao

10
かの「負け犬の遠吠え」で一躍有名になった酒井さんと、負け犬(または元・負け犬)の先輩たちとの対談集。挙げたらきりがないくらい「ああっ!(だからわたしは負け犬なんだ…)」と声を漏らしそうになる箇所が随所にあり、身につまされる思いで、しかし同時に、負け犬の自由さを改めて感じながら読んだ。負け犬イコール負け組ではない。なんと心強いお言葉!2018/03/29

ドナルド@灯れ松明の火

6
「負け犬の遠吠え」を出版した後に、独身もしくは独身時代の長かった先輩女性作家達+男性作家1名との対談集。軽い対談集だと思っていたら、なかなかどうして凄い本になっている。男性の軟弱化、少子化の真因などが語られていて、結婚相手に妥協しない負け犬たちは深く考えているんだなと感じた。2011/10/27

イワハシ

5
『負け犬の遠吠え』で一発当てた頃に出した対談集。同じような話ばかりでイマイチ。阿川佐和子がいっこも自分のことを語ってないのが面白かった2023/09/09

cithara

4
著者は本書が編まれた時点で、すでに自分は結婚しないと決めつけてしまったかのように見える。彼女は有名大学を卒業し、有名企業に就職している。在学中に「オリーブ」なんていうおシャレ雑誌に記事を書いているし、私からすると「勝ち犬(組)」人生を歩んでいるようにしか見えないのだが。なまじ『負け犬の遠吠え』が売れてしまったものだから、編集者に自らの「負けっぷり」を語るように強制されたのかしら? 本書の「先達」の皆さんは世間的に有名になっただけで、本人たちは自分のことを「勝ち組」だとは思ってないかも知れない。 2013/04/26

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