出版社内容情報
日本人役員の横暴に、タイ現地人社員が喪服姿で抗議ストを決行!日本の海外進出企業の蹉跌と再生を軽妙に描く。TV連ドラ化決定
内容説明
支社長の人柄の反映して万事がタイ風に和気あいあいだった、三愛レイヨンのバンコク支社。そこへ東京本社から、野心満々の新しい役員が着任した。タイの流儀を無視する彼に、現地社員たちは硬化し社内の雰囲気も激変。そして遂に大事件が…。日本の海外進出企業が現地で直面したトラブルを軽妙に描いたビジネス最前線小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
24
うーん、これは自分の歴史に関する知識欲を刺激されるなあ。。 フィリピン、タイ、昔の沖縄が舞台の短編集。2023/05/26
bookworm1963
2
元日航勤務の経験からアジアを主とする海外事情に関する作品が多いらしいが同氏作品は今回初Try。表題作はバンコクが舞台、他に沖縄の食肉牛飼育事業の話、フィリッピンで歌手として暮らす日本人が軍の慰問でミンダナオ島の最前線に行く話の3篇からなる中編集。古さを感じるのもののどれも面白かった。 2015/08/22
まる
1
読み応えのある3作品が収録されている。 「バンコク喪服支店」 タイのゆるーい時間が流れる日系企業のバンコク支社を舞台に、日本から人事部長としてやってきた男が日本式の価値観を浸透させようとするも、現地の考え方を尊重しなかったために社員たちから返り討ちにあう話。 「火牛の海」 真平という沖縄の青年が海外から肉牛を安く大量に仕入れることで日本の牛肉市場に変革をもたらそうとする話。 「ミンダナオ最前線」 タガログ語で歌える歌手としてフィリピンで人気になった日本人女性が、内線の最前線での慰問コンサートへ参加する話。2018/04/30
kobu
0
タイで仕事をする際の必読書。
micky
0
深田祐介は、革命商人の頃からファンで全て読ませて頂いている。本書は、同氏の短編集だが、海外駐在経験のあるモノには、思い当たる逸話や、若い頃の志(?)を思い出さされ興味深い。2013/09/18