出版社内容情報
英南極基地をアルゼンチン海軍が占拠。米最新鋭駆遂艦が援軍なき孤独な戦いを挑む。女性主人公を配した近未来ハイテク軍事小説
内容説明
2006年、南極。アルゼンチン軍が英南極基地を急襲、占拠した。近辺にあった唯一の軍艦、最新鋭ステルス駆逐艦“カニンガム”が急行する。援軍は見込めない。“カニンガム”はアルゼンチン軍の猛攻に、ハイテクと機略と胆力を武器にたった一隻で戦いを挑む。苛烈な南極の自然の中、迫真のディテールで描く新たなる軍事冒険小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
goro@the_booby
60
いやぁ~これは面白い!閉ざされる冬を目前に南極のイギリス観測所を占拠にでたアルゼンチン軍。リオで停泊中の軍艦はアマンダ艦長率いるステルス駆逐艦だけであった。南極大陸の資源を物にするため動き出すアルゼンチン軍に援軍到着まで、阻止続ける事が出来るのか?初の実戦となるアマンダに襲い掛かる戦闘機に自然の猛威と息つく暇なく展開される。苦しみ傷つきながらもリーダーは指示を出し続けなくてはならない。信頼を置くクルーたちとの成長物物語であり胸熱くなる一冊。虚しくとも前に進まなければならないのだ。これはシリーズ追うでしょ!2022/03/20
鐵太郎
16
かくて<カニンガム>は、過酷な環境の中で、自ら国家と世界平和のために、犠牲を顧みず戦うのであります。部下を思う艦長の思いも空しく、たった一人ですが犠牲者も出てしまい、艦内は悲嘆の声が満ちます。これが戦争だ、しかたない。敵軍は、数千の死傷者が出ていますが、それはもちろん世界の平和のためにはしかたがない。アメリカの仮想戦記ですね、これ。 そう思って楽しみましょう。2010/03/17
對馬 正晃
9
トム・クランシーばりの緻密な軍事テクノロジー描写は素晴らしいです!展開も早くて一気に読めましたね☆ただ、女性艦長の高慢な態度(軍人だから当たり前か・・・)と悪態がちょっと鼻につきました。まぁまだ成長中ということで、次作に期待します☆2014/05/11
かんとり
8
ステルス艦を指揮する女性艦長、そこが目新しいのか。 WW2や帆船物でできあがった艦長像が頭から抜けず、あまりに自分をさらけ出し、フレンドリーに接する女性艦長に、 少し違和感があのは私だけか。 シリーズ物を既に積んであるので続け読み必須ですが、細かすぎる戦闘描写に理解も追い付かず、 これは著者の問題か訳者の問題か… 勝手に次作からの訳者、伏見威蕃さんに期待。2021/03/11
海猫
7
久々に読む軍事スリラー。見せ場が程よく配置されロマンス小説的な味付けが無骨な雰囲気を和らげていて口当たりよく、楽しく読めた。2011/05/04
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- 和書
- わが秘めたる人生