文春文庫<br> スワッグ

文春文庫
スワッグ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 375p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167218119
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

自動車泥棒の名人スティックと組むジャックは悪巧みでは天才肌、「成功と幸福のための十則」を編み出したまではよかったのだが…

内容説明

これはあの小悪党スティックの、「スティック」で語られる一件から七年前の冒険譚。強盗だてらに“成功と幸福をつかむための十則”なる人生訓を編み出した男とコンビを組み、理想の職業として選んだのが武装強盗。“十則”は成功をもたらし、成功は金を生む。そして金は女たちを呼び寄せる…というわけで“酒とバラと強盗の日々”だ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hit4papa

39
車のディーラ店員フランクと彼の店に窃盗に入った自動車泥棒スティック。フランクはスティックの罪をお目こぼしし、武装強盗をやろうと誘いをかける。上手く乗せられたスティックは、フランクとともに強盗稼業に勤しむこととなる・・・。表の顔は成功した男。裏の顔は武装強盗。二人の破天荒な日々が描かれます。正反対のキャラクターの軽妙なやり取りが面白い!ゆるっとした物語かと思っていたら、途中から暴力沙汰ありの波乱の展開へ。テンポ良く進むクライマックスと、皮肉が効いたラストが良いです。本作品から7年後は『スティック』でどうぞ。2024/04/17

duzzmundo

13
エルモア・レナードを読み返そう企画。楽しく読みました。もう刊行から50年くらい経ってるとは・・・。武装強盗を働く元会社員と元車両泥棒のコンビ。「幸せになれる10の法則」をもとに犯罪を次々と成功させるが、大きなヤマに取り掛かることになってーーという話です。会話やタッチとしては古さは感じさせませんが、そもそも今だったら、これだけ武装強盗して捕まらないことはなさそう。犯罪者にとっては古き良き時代。いまは多数のカメラとか顔認証とかですぐ捕まることでしょう。時代ということでそのへんを気にせずに読めば楽しく読めます。2024/06/03

ポルコ

9
今回は、話の展開が緩やかで、途中の停滞感が少々冗長気味。が、後半カル刑事が登場してからラストのオチまでの切れ味はエルモアレナードの真骨頂。前作「スティック」も読みたくなった。2020/05/23

bapaksejahtera

7
本作は主人公Stickの登場するレナード作品としては初回から7年後の2作目。しかし日本語訳が出たのは本作の方が逆に7年遅い。訳者高見氏は若いStickのナイーブさを描き出したのではなかろうか。Stickの相棒Frankは犯罪者十則を編み出しStickをrecruitした(冒頭自分から車を盗み出したStickを逮捕させるシーンがある)が最後にボロを出してしまう。両者が強盗を重ねる。それ自体は単調な繰り返しだがStick の性格と気の利いた会話が読者を引っ張ってゆく。レナードは良い作家だ。2020/02/17

Tetchy

4
武装強盗というアイデアは面白かったが、フランクに感情移入できなかった。それだけがネック。2008/12/28

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