文春文庫
想い出の作家たち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 389p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167217884
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0195

出版社内容情報

子母澤寛、江戸川乱歩、金子光晴、今東光、尾崎士郎、海音寺潮五郎、横溝正史、山本周五郎、井上靖、柴田錬三郎ら13名を家族が語る。

内容説明

子母澤寛、江戸川乱歩、金子光晴、尾崎士郎、今東光、海音寺潮五郎、横溝正史、山本周五郎、井上靖、新田次郎、柴田錬三郎、五味康祐、立原正秋。昭和を代表する作家、13人の日常の姿を妻や子が語る。家族しか知りえない日々の些事、壮絶な戦い。数々の記憶の断片から息づくような素顔が立ちのぼる温かき回想録。

目次

子母澤寛―語る人・梅谷第伍
江戸川乱歩―語る人・平井隆太郎
金子光晴―語る人・森乾
尾崎士郎―語る人・尾崎清子
今東光―語る人・今きよ
海音寺潮五郎―語る人・末冨明子
横溝正史―語る人・横溝孝子
山本周五郎―語る人・清水徹
井上靖―語る人・井上ふみ
新田次郎―語る人・藤原てい
柴田錬三郎―語る人・斎藤エイ子
五味康祐―語る人・五味千鶴子
立原正秋―語る人・立原幹

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

16
他界なさった小説家のご家族への聞き取りから起こしたもの。昔の小説家は、破天荒というか、豪放磊落というか、スケールが違う遊び方をなさっていたのだなと思いました。まさに、文士という呼び方がふさわしい。亡くなられた方についてのお話なので、何度か泣いてしまうポイントがあって弱りました。ほとんどの作家がお名前しか存じ上げないレベルだったので、ちゃんと読んでみたい。やはりこれからの日本を考えるためには、歴史小説を読むのが遠回りのようで早道かな。2012/03/22

旗本多忙

12
13人の有名作家を夫人や家族が語るもので、夫婦の出会いや若い頃の話、作家になった切っ掛けや、どのような主人であったか、家族を養った貧乏苦労話など、我々ファンにはどれも興味深いものだった。誰もが代表作を持っているが、1つの作品が出来るまでは何かと苦労が多いようだ。子母澤寛はまるで親分のようで侠客が出入りしていたとか(笑)人生劇場のモデルとピストル撃って留置場に入った尾崎士郎など、警察も当時は緩く何でもありの昭和初期だ(笑)海音寺潮五郎や新田次郎、横溝正史、柴田錬三郎らの夫人のエピソードも素晴らしい。2023/10/29

owawamure

0
聞き手&書き手の岡崎満義の素晴らしさにびっくりする。とても生き生きとした言葉をインタビューイから引き出して、もう生きていない作家たちの姿が、ありありと浮かび上がってくる。やっこだこのような金子光晴の姿、豪放な今東光、新田次郎と藤原ていのやりとり。まことにけっこうでした。2011/06/24

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