出版社内容情報
「文藝春秋」の長寿連載から、荒木経惟、久世光彦、群ようこ、美輪明宏、森毅ら各界著名人が綴るオヤジ・おふくろの思い出各50篇を厳選
内容説明
一度も叱らなかった淀川長治の母。荒木経惟に初めてカメラを与えたゲタ屋の父。カフェーのマダムだった美輪明宏の母は、変幻自在の艶姿で長崎の男たちを魅了した。保阪正康が、反発し続けた父の死の直前、全ての仕事をなげうって調べた彼の苛酷な過去とは…。「文芸春秋」の長寿連載から厳選した父母への想い、全100篇を収録。
目次
お前のお父さんは…(とくべつ変った男(田中小実昌)
母を想う(淀川長治)
父の死(西義之) ほか)
母の遊走腎(僕はいかにして楽天家になったか(中島らも)
「ダディ」の歩いた道(田丸美寿々)
少い思い出(山田太一) ほか)
大礼服を着てみた話(心臓の搏動(南伸坊)
ベーコン・ライス(和田勉)
二つの謎(高橋春男) ほか)
教育ママの“元祖”(ええかげんな母親(森毅)
古本を買ってはダメだ(鈴木邦男)
かけがえのない「女」(鴨下信一) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Book Lover Mr.Garakuta
12
【図書館】【速読】:諸有名人100人の父母に対する思い。愛のある逸話集で、若い年代層向けの本だよね。読んでいて楽しかったし、何よりも面白かったので○。2022/05/27
アン
4
美輪明宏さん、小池百合子さん、樹木希林さんはじめ、各界で活躍される100名の方が、父母への想いを語る連載をまとめた本。親子の形に一つとして同じものはなく、また選ぶこともできない。でも語る言葉の根底に深い愛を感じた。2017/01/08
さっと
0
個性的な「お母さん」「お父さん」がいっぱい!明治生まれの人はすごいな~。とにかく、パワフル。とくに、女性は、「家」というのが前面にあって、生きにくい時代かと思っていたら、それはやっぱり教科書の中だけでのお話。自立して自分の楽しみに生きた人もいた。もちろん、子供には最大級の愛情を与えて。そして、市井の人の言葉だけに、どれも身にしみる。あるおふくろが言った「上には上がある、下には下がある。上みて働け、下みて暮せ」を忘れない。2012/04/01
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